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北村(誠)
委員 自由民主党の
北村誠吾です。
質問の機会をお与えいただき、ありがとうございます。
あらかじめ六項目にわたって通告をさせていただいております。大変立ち入った質問になりますので、簡潔に要領よくお
答えをいただければと
思います。
さきに、
大臣初め副
大臣、
政務官、政務三役の皆様方は、雨降りしきる諫早の地においでいただき、
長崎県知事及び
地元関係の
皆さんが再び提出をさせていただきましたアセス準備書に対する
意見に対して回答をなさるということで、十一月四日に
長崎を御訪問されました。私も、席を与えられ陪席することができ、最初から最後まで、そのやりとりの一部始終を拝聴することができましたので、この機会に改めて、確認の
意味も含め、御質問をさせていただきたいと
思い立った次第であります。
その際、
地元の
皆さん方のたくさんの発言があり、知事が多くのその場に居合わせた各分野の県民の
意見をまとめた形で雄弁に語ったと私は
思いました。
そこで、
大臣、国の回答
資料の中で、基本的な
考え方として、福岡高裁の判決の受け入れの
理由として、長年のいさかいに終止符を打つ、有明海の再生を目指す、このことを
観点として総合的に判断して、上告をせず、
開門判決を受け入れたというふうに述べておられます。
なぜ、地域の
防災のため、農業のために諫早湾干拓事業の完成に向けて
一緒になって長年苦労をしてきた国と県、そして事業施行地域の
方々が争うことになったのか。いさかいに終止符を打つというが、諫早湾干拓事業が無駄な公共事業の典型であるとの
観点から、一方の
意見だけで、その地域の
地元の
皆さんの
理解を一切得ることなく、科学的、客観的な根拠も現実的な
理解も伴わない、菅前総理が判決を受け入れたのが新たないさかいの原因になっていることにほかならない、そういう
認識を私は持っており、さきの当
委員会におきましても質問に立たせていただきました。
最後の部分で、
委員長にお願いをし、ぜひ菅議員の
参考人としての招致を当
委員会においてお諮りいただきたいということで受け入れていただき、
理事会で諮るというふうなことになっている、そういう
思いが私にはございます。
ですから、このことにつきましては、
小宮山委員長、御就任おめでとうございます。ぜひ今後、慎重に、大事なことだと私は
認識しておりますから、
理事会において前向きにお諮りをいただきたいというふうに
思います。
御承知のとおり、この諫干事業は既に完成しております。
地元はおかげさまで安全、安心な生活を享受することができ、
干拓地では既に大規模な、環境に配慮した農業が行われており、輸出まですることができ、
漁業も、諫早湾干拓で締められた漁場環境に合うカキ、アサリ等の養殖に
取り組み、試行錯誤を繰り返しながら、やっとカキの養殖におきましては、華漣という名前の日本一の養殖ガキの生産をすることができるまでに至っています。
こういうことを全て失ってしまうような
開門をなぜ無
責任に受け入れたのか。
大臣、これは重ねて申して恐縮ですが、菅前総理の誤った判断による国の
責任と私は考えていますけれ
ども、
大臣はどのようにお考えか、お聞かせをいただきたい。