○高市
委員 また新たに幾つかの
課題をおっしゃいました。
まず、採算性についてですけれども、東京大学が最初に発表した際は、一日当たりの揚泥量、泥をどれだけ揚げられるかを七千五百トンと
評価していたので、ぎりぎり採算がとれないという結果だったんですが、その揚げる技術を持っていらっしゃる三井海洋開発と
検討された結果、一日当たりの揚泥量を一万トンにできると
判断して、現時点では採算がとれそうだということでございます。
ただ、その後、レアアースの価格が下落しています。これは私、恐らく中国の市場から、つまり、中国
政府によってレアアースが資源管理されることを恐れた業者が一斉に在庫放出している、こういった動きもあるんじゃないかなと推測はするのですけれども、価格の下落があって、また、採算がとれるかとれないかというのはわかりませんけれども、先ほど来
大臣がおっしゃったように、自前の資源をしっかり開発するということでしたら、今の
段階で、採算性もぎりぎりのところまで来ているわけです。これはしっかりと国で支援をしてい
ただきたいです。
それから、
経済産業省から
課題についても五点お示しをい
ただいておりますので、
大臣もおっしゃいましたけれども、幾つか伺います。
現時点で資源量を算出できるほど十分な
調査が行われていないという御
指摘もあるんですけれども、だからこそ、一刻も早く、資源量を確定させる資源探査、
調査が必要だと私は思います。
それからまた、水深三千メートルから六千メートルといった深海底での探鉱、揚鉱について商業レベルのものは存在していない、研究開発が必要だ、こういった御
指摘もい
ただいたんですが、これも、だからこそ、早急な研究開発が必要であると思います。商業レベルで今すぐに
企業が取りかかれるようなことでしたら、何も国が支援する必要はないし、私もここで
発言はいたしません。
ただ、石油やガスというのは三千メートル級の深海底から生産を行っています。その深海から石油、天然ガスを生産するということで世界第二位の
企業であるのが三井海洋開発なんですけれども、三井海洋開発の方がテレビに出て、今までの技術を駆使していけば十分可能だ、加藤教授が発見された深いところから揚げることも十分可能だと
考えられるとおっしゃっていました。
ですから、私は、先ほどの資源量の
調査にしても、深海から揚げる技術にしても、こういった専門
企業が必要だと今
考えている実証試験、これを早急に実施できるようにするために助成を行い、体制を整えてあげるというのが国の役目だと思うんですが、いかがでしょうか。来年度予算編成に向けて大事な時期ですので、伺います。