○武田
委員 時間がありませんので、これで
外務大臣の質問を終わらせていただきたいと思いますけれ
ども、中国語と
日本語の違い、英語と
日本語の違い、さまざまなところで
見解の相違が生まれるということは日常茶飯事だと思うんですけれ
ども、やはりしっかりとした効率的な
運用改善によって、本当にああいった事件というものが起こらないように鋭意努力をしていただきたいと思います。
それでは、
防衛大臣にお聞きしたいと思います。
浜田
大臣のもとで補佐官をしていただいたときに私は政務官でおりまして、いろいろお世話になりました。
防衛大臣は私よりもよっぽどこの分野に対しては精通されている方なので、いろいろな意見を聞きたいと思うんです。
よく抑止力という言葉を使われるんですね。抑止力というのは、人員の拡充とか装備とか、いろいろなものが言われるんですけれ
ども、やはり外の目、外国の目から見たときに、
日本の一番の抑止力というのは日米
関係だと思うんです。アメリカとの緊密な
同盟関係があるということが一番の抑止力であるし、そしてもう一個、外国は何を見て
日本の抑止力が上がっているか下がっているかということを
判断するかといえば、国防費、
防衛費だと思うんですね。
御
承知のように、具体的な数字は申しませんけれ
ども、中国の伸び率に比べて
日本は十年連続下がっておる。お金の問題じゃないんだ、こういうふうにおっしゃられるかもしれませんけれ
ども、今いろいろな
事態が起きてきて、
日本は新たなる
安全保障の
枠組みを考えなくちゃならない。そして、アジアの安定に資する立場である
日本がアジアの不安定要因になりかねない立場の中に今あって、
防衛費がどんどん減っていっている。この事実に対して近隣諸国は、
日本の抑止力は低下してきた、
日本は今の状況に対してやる気を示していないというふうに受け取るんじゃないですか。
防衛費の伸びというのは、やはり抑止力の向上だと私は思うんです。今のまま
防衛費が下がっていくことに対して、近隣諸国はどういう目で見ているか。
日本は本当にやる気があるのかどうか。新しく次から次に出てくるいろいろな不安定要因に対して、
日本は新たなる覚悟と
意思で臨む気があるのかどうか。
やはり、今から
防衛費に対して我々
政治はしっかりとしたやる気を示していかなくてはならないと思っておるんですけれ
ども、
大臣のお考えをお聞かせいただきたいと思います。