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石井一君 今も、事故がどうだ、何がどうだと。やれフロリダだ、やれエジプトだというような話ばかりするでしょう。なぜもう少し、デメリットばかりやらずに、メリットを話をしないんですか。
私が言うまでもなく、これまで入っておったCH46というのはもう老朽化している。全部機種入れ替えなきゃいかぬ。
オスプレイを全世界的に入れ替えているんだ。
オスプレイというのは、何かおとぎの国のコウモリみたいな格好をしているから、何か恐ろしそうなものに見えるよね。私はそう思う。けれども、そのメリットというのは、速度は二倍、CH46に比べて、積載量は三倍、作戦半径は四倍、航続距離は五倍というものですよ。
この今の時期に、
中国、朝鮮の脅威に
オスプレイがなかったらどうなるかという戦略的問題もあれば、この間のような津波が
沖縄へ来た場合に、壊滅的な打撃を受ける場合に、そのときの救助だとか復旧だとかなんとかというときにこれがどれだけ役に立つかということも、事故のことばかり言わずに、そういうことを説明、私は
沖縄へ行ってやりましたら、ああ、そんなことがあるんですか、こういう話になっているんですよ。私は、こんなもの、もろ刃のやいばみたいなものやん。使い方によってはすごくいいものでもあり、使い方によっては大変恐ろしいものであると。しかし、こういう面があるんだということをもう少し真剣に
防衛大臣は説明をされる必要がある、私はそれは注意を喚起しておきます。それについてごたごたやられたら、今から重要な
議論を
総理とやろうとしておるんですから、それはまた今度あなたと一対一で話をしましょう。
そこで、どうでしょう。どの
沖縄の
市町村会も全員
オスプレイの導入の、
普天間は
ノーだと言っているんですよ。私は、簡単に事故の安全性の
調査が出たら
オスプレイを
普天間に入れるなんということを
考えておったら、恐ろしい事態が起こるんじゃないか。十月
危機というのは
沖縄のそこにあるんじゃないかなというふうに思うんですよ。私はもう少しその点は慎重に
考えていただきたいし、僕はここのところ、五回、六回
沖縄へ入ったですよ。ほとんどの
市町村の
皆さんとも酒を酌み交わしながら
対話をしてきた。多くの人々と入り、
沖縄の人々がなぜ今ここまでこういう
気持ちになるのか。ほうり出され、ほうり出され、戦後一貫、何の手も
自民党政府も
民主党政府もやってくれていないじゃないか、しかしこうなんだということを聞いたときに、私は、今が最大のピンチだけれども最大のチャンスになるんじゃないかという
気持ちがするんです、
政府が本気でやるということをやれば。
普天間へ入れるということは、簡単なようですけれども、
沖縄の
気持ちを
考えると難しいことですよ。
日米安保と地位協定からしてみれば、ヘリコプターを新しくするんだから当然入るということになるけれども、八月八日に行われる決起大会が九月九日に変わっているけれども、今の
沖縄の険悪な空気というふうなものを
考えた場合に、簡単に十月に
普天間に
オスプレイが入るということに関しては、更に更に重要な
検討が必要だということを申し上げておきたいと思います。
願わくば、別の方法がないか。私の頭の中にはありますよ。しかし、私はここではそのことは申しません。しかし、新しいロードマップはあるはずだと。受入先は、
県外でも
国外でも、
グアムでもテニアンでも六千ヘクタール、
普天間の十五倍、二十倍の
基地が空いているんですよ。その周辺には、サージキャパシティーとして、伊江島にしても馬毛島にしても、そういうことをできる
土地があるんですよ。それらを一切やらずに、
日米合意が
辺野古だ、
普天間を空けるんだといって永久に
固定化を続けておる
政府の怠慢というか、そういう姿勢が今問われておるというふうに私は思うのでありますが、どうか、
日米安保の崩壊の
危機が簡単に
考えておったら目前に来るという、そういう厳しさというものをお
考えいただきたいと思います。
近いうちに解散する、私はそれはいつやなんて、そんなやぼな
質問をここではしませんよ。しかし、いずれ近いうちに解散があるでしょう。
オバマ大統領も再選に直面しているんですよ。
野田総理もそれなりの状況にあるんですよ。両首脳はお互いにその問題に触れるほどの余裕はないという状況に置かれておるんですけれども、この問題をその前に解決すれば、どれだけ大きなメリットが
オバマ政権に、あるいは
日本の国に来るかということは想像に絶するものがある。今こそ最大のチャンスであるということを私は申し上げさせていただきたいなというふうに思うんです。
こういう外交問題は、何十年と積み重ねた中に、官僚と官僚とが
努力を重ね英知を絞って今日まで来ていますので、普通はそうはいきません。しかし、この
危機はもう十月に来ているんですよ。本来なら
議会も入れて
協議会をつくってこれ
協議してくれという
提案したけれども、それだけの余裕はない。そうなると、今ここはトップとトップの話合いです。あなたが直接ホワイトハウスに連絡をし、
沖縄の
情勢と
沖縄の
世論が急変している、
オスプレイをここで入れなければいけない、
日米安保の根幹にかかわる問題が近づいておる、自分が行けなくても特使を送るから話をしてくれというんなら、私、特使で行ってあげてもいいですよ。しかし、まあ私、そういう出しゃばりはしません。あなたの周りに有能な政治家はたくさんいる、本当にね……(発言する者あり)おるねん、おるねん、心配するなよ。そのことを私は強く御忠告申し上げたいというふうに思います。
これが、これから先の
沖縄の
基地の極東における
重要性、すごい重要ですよ。尖閣で起こっている問題、竹島で起こっている問題、単なる
領土問題じゃないですよ。二十世紀の前半に起こった歴史の古い傷跡が今ああいう形で現れてきているんですよ。なぜ、ここ五十年、百年、その後もっと
中国、韓国と
関係を改善しなかったのかということが今後悔されるけれども、これは
民主党政権だからこんなこと起こっておるんじゃないんですよ。どの政権が来たって、
日本国の宿命としてなっておるときに、
沖縄の
基地がなくなったらどうなりますか。
そうなりますと、今ここで、従来のやり方で
政府と
アメリカはこうだからというようなことでは
沖縄の
皆さん方は納得しない。しかし、
沖縄にも心もあれば、
全国基地協にも温かい心があるということをお
考えをいただいて、勇断を持って
総理が行動されることを私は
国民とともに期待したいと思いますが、御
答弁していただけますか。