○
国務大臣(細野
豪志君) 阪神・淡路大震災の瓦れきの量についてはもう一度確認をさせてください。今回の東
日本大震災の場合には津波の瓦れきですので、地震のみであった阪神とは私の記憶ではかなり量も違ったというふうに記憶しておりますが、ちょっと確認をそこはさせてください。
さらには、阪神・淡路大震災の場合は建物がそのまま倒壊をしているケースが多いので、コンクリ殻なんですね。被災地でも今、東
日本でもコンクリート殻というのは比較的活用していただけるので、それはめどが立ってきているんです。ただ、津波で流されて、もうとにかくいろんなものが交ざった瓦れきというのは、これはちょっと質的に全然違いまして、そこについては被災地も今分別したりしていろいろやっているんですけれども、全然性質が違うということは是非御
理解をいただきたいと
思います。
呼び方なんですが、瓦れきという言葉が適切ではないのではないかという
岩井委員の問題意識かと
思います。
私もいつも言葉遣いに悩んでおります。被災地以外の
方々からするとごみなんですね。私も当初、ごみと言われれば、そのごみをと言っていたんですけれども、ちょっとやはり途中からごみという言葉を使うことにちゅうちょを覚えました。というのは、被災地の
皆さんにとってはそれは生活の跡ですので、別に好んでごみとして捨てるという種のものではなくて、本当は使いたいんだけれども使えない状態になってしまったものですので、そういう言い方は余り適切ではないだろうと。
次に、廃棄物という言葉なんですが、これが
法律的には正確な言葉だとは
思います。ただ、廃棄物というのにある種の言葉の冷たさというか無機質さというようなものも感じるところがあって、ちょっと廃棄物という言葉も、
法律的には使うんですが、一般には余り使いたくないなという個人的な
思いがございます。
それで、瓦れきも、確かに瓦れきという言葉ですので必ずしもプラスのイメージだけではないんですけれども、全体としては、鎮魂の
思いも含めて、ああ、これが瓦れきになってしまったんだというのが、語感として一番、被災地の
皆さんと話していて、言葉としてお互いに違和感がないかなということで最近使わせていただいております。
法律的には、確かに廃棄物処理法においては、瓦れき類というものにはこれは木片が含まれないものですから、
法律的な用語として使うのには適切だというふうには考えておりません。是非、その辺の言葉遣いの問題については、
法律ではないところで瓦れきということで使わせていただいているということを御
理解賜れれば幸いでございます。