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松浦大悟君
大臣、様々な意見ではなくて、七十二団体の民間のこれまで自殺対策を引っ張ってきた団体の
皆さんが反対の声を上げているんです。これから読ませていただきます。
分かちあいの会・ネモフィラの
皆さん。アイドルを想像させる
言葉で自殺問題をばかにしている、遺族の気持ちを逆なで、真剣に考えてほしい。
岩手自殺予防センター。被災地としてこれからが支えることの重要性が増している中、一生懸命支えるために活動している人たちを真剣に見詰めているのでしょうか、中央政府の考えが理解できません。
秋田こころのネットワーク。これは二十九団体が加盟しておりますけれ
ども、自殺対策は国民の命を守る神聖な闘いです、このような関係団体を愚弄するキャッチコピーには断固として反対です。
グリーフケア・アンド・ピアサポート福島れんげの会の
皆さん。人集めのイベント広報とは違います、その一言で心が温かくなるような
言葉選びをしてほしいです。
自殺対策に取り組む僧侶の会の
皆さん。三月にせっかく自殺対策強化月間を設けて、自殺、自死について啓発を進めようというのに、GKB47は、一、分かりづらく、二、ばかにした感じがし、三、一緒になって取り組もうとするやる気をそぐものだと思います。
NPO法人ザフトの
皆さん。誰もが理解できない
言葉を使用することは、キャッチフレーズとして意味を成していない、無駄なことだと思います。流行にとらわれず、誰もが分かるはっきりした
言葉を望みます。
グループアットホームの
皆さん、うつの当事者会、御家族も含む。ですから、数多くの方が希死念慮を抱いているときには、毎日をどのように生きていこうかと苦慮され、その苦労たるや大変なものです。
NPO法人心に響く文集・
編集局の
皆さん。ゲートキーパーになり希死念慮者を発見した場合、どこに引き継げばよいのでしょうか。
自死に向きあう関西僧侶の会の
皆さん。私たちが接する自死遺族の
方々からも、このキャッチフレーズで国の対策に不信感を募らせているのをひしひしと感じています。どうかこのおちゃらけのイメージを払拭していただけますことを切に願っています。
そのほか、NPO法人多重債務による自死をなくす会コアセンター・コスモスの
皆さん、NPO法人白浜レスキューネットワークの
皆さん、NPO法人国際ビフレンダーズ大阪自殺防止センターの
皆さんなどなど、七十二団体の
皆さんが反対をされているんです。
これは、現場で活動する民間団体が反対しているのは、名称に対する違和感だけではないんです。そもそもこのキャンペーンには、自殺対策において最も必要なことが抜けているんです。何だか分かるでしょうか。それは、死にたくなるほどつらくなったときに、どこに相談すればよいのかという情報です。あるいは、生きるのがつらい、死にたいと相談されたときに、どこにどう相談を持っていけばいいのか、どう対応すればいいのか、そういう情報です。相談しましょう、気付きましょうというメッセージは、自殺対策においてはほとんど意味を成さないんです。
仮に、
大臣がゲートキーパーになって、死にたいという相談を受けたとき、どうされますか。困るんじゃないでしょうか。みんなにゲートキーパーになってもらいたいというんですが、じゃ、相談されたら、その人どうするんですか。そこから先がないんですよ。
東尋坊で自殺防止活動に取り組んでいる茂幸雄さんは、こうおっしゃっています。ゲートキーパーになり、希死念慮者を発見した場合、我々はどこに引き継げばよいのですか。まずはこの問いに答えてからにしてほしいと思います。自殺念慮者の引取り機関、すなわち、その基盤ができていないのに看板だけを掲げて先走りすると、国民は迷い、さらに、裏切られた感情を抱き、死に追い込まれることになると思います。
それから、北海道カウンセリング協会の
皆さん。GKB47騒動が起こり、その後、関係各所との話の中でもこの話題を組み込んでお話をしておりましたが、GKB47を使用する事業等には参加しない旨北海道主
務官庁等の賛同も得られております、道としては使用するつもりはないと
担当者からお話をいただいております、こうおっしゃっています。
大臣、どうでしょうか。