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野村哲郎君 何だか
大臣、いつものような歯切れの良さがなくて、苦しい
答弁をされたと私は受け止めましたよ。いや、真逆の政策ですよ。
一方、今言いましたように、お金だけでいえば、戸別所得補償
制度にずっと乗っかっていた方がいいですよ、
農地を出すよりも。さっき言いましたように、十年間なら十年間という、今度、今から申し上げますけれ
ども、
協力金の要件は十年間の白紙委任ですからね。十年間という期間で見たときには、戸別所得補償の方が三百万、一方は五十万です。ですから、農家はどう
判断するかというのは、これはもうもちろん農家の
皆さんが
判断する話ですけれ
ども、金目だけでいえば、私はこれはうまくはいかない。まさしく真逆の政策を同時進行で進めていかれるのかなと。
それからもう
一つ、これは、
大臣あるいは副
大臣、
政務官、三役でこのことを御存じだったのかな、あるいはどういう
議論でこういう結果になったのかなというのが
一つあります。それは、この集積
協力金の要件を見ますと、まず、
先ほど申し上げましたように、十年間は白紙委任ですよ、これは
相手を指定しないんですよというのが
一つありました。それから、これからが問題だと思うんですが、十年間は
土地利用型農作物の販売はやらないんですよ。あるいは、今後十年間の農作物の販売はしないんですよ。そして、
農業機械は廃棄処分しなさい。トラクター、田植機、コンバインについては一台ずつ三台を廃棄することと。何ですか、これは。農家をやめろと、こういうことですよね。
私は、農家というのは、いつも申し上げているように、金目だけでの問題ではなくて、生きがいでやっぱりやっておられる方々が多いんです、私の地元も。その方々から手足をもぎ取って、十年間はおまえたちは農産物を販売するな、持っている
農業機械全部廃棄処分しなさい。これは三名の、
鹿野大臣、非常に農家に対する
思いやりの深い三役だと思うんですが、こんな冷酷な冷たい仕打ちを農家にするんですか。私は、三役がいらっしゃって、それは事務方はこういう厳しい要件を付けたのかもしれませんけれ
ども、これがもう公になっているんですよ、公になっている。今朝の
農業新聞で見ました。北海道から今日とあした、
皆さん方に提言をしに来るというのが今日の
農業新聞に出ていますよ。これは要件を見直さないと、これはもう受け入れられ難いと。
それからもう
一つ言わせてもらいますと、もう時間がありませんので、水田だけが対象、戸別所得補償
制度に乗っている人たちが対象ですよと。
大臣ももう御存じだと
思いますけれ
ども、全国の耕地面積の五二%が水田、あとの四六%、七%は畑作ですよ。半々ですよ。畑作の人たちは
農地集積しなくていいんですか。これでは不公平ですよ。私
どもの鹿児島でもしょっちゅう言われます。それは今日北海道からお見えになる方々も、何だ俺たちは対象じゃないのかという
お話ですよ。何でこれだけ、水田だけを
環境保全しているとか、あるいは多面的なそういった機能を有しているのは水田だけじゃないですよ。半分は畑地ですよ。樹園地であり牧草地なんです。
ですから、そのことを何でこういうような政策で、戸別所得補償
制度に加入していることが条件ですって、畑作の人たちは細々やんなさいよって、酪農も細々とやんなさいよって、こんな感じですよ。こんな冷たい仕打ちをやっているということと、不公平な政策だということを申し上げたいと
思います。
もう時間がありませんので、もう
答弁は要りません。もう指摘だけをしておきます。
そこで、
最後、
青木先生、済みませんね、あと二、三分、これだけは言っておかないといけませんので。非常にマイナーな話になりますけれ
ども、先般
大臣にも、私
ども自民党として要請をいたしました。サトウキビの問題です。
今日の資料にも実は出してございますけれ
ども、鹿児島と沖縄のサトウキビがもう大変な減収であります。これはもちろん日照不足があったり、あるいはまたメイ虫という害が発生した、あるいは台風、これはもう常襲地帯ですからいつものことなんですが、しかし沖縄においては復帰後最悪の状態です。それから、私
ども鹿児島は過去最低の収量。それから、糖度もそうです。鹿児島を見ていただきますと、糖度が相当下がっております。これは〇・一度で百円ですから、一度下がりますと千円、価格が下がるわけです。大体六トン取れますから、一反歩当たり六千円のマイナスになるんです、糖度が一度落ちるごとに。
それで、
皆さん方からは七億円のいろんな対策費も打っていただきましたし、まだ
予算上がっていませんけど、それから、機械リースのために四億計上していただいております、今。これでは足りません。これを
議論していただくときには、多分相当収量が落ちる、あるいは害虫が発生をして大変なことになるということだったんだろうと
思います。だけれ
ども、これでは足りません。ですから、先般、
大臣に直接お願いしました。
なかなか役所の方からは具体的な対策というのがその七億と四億以外に聞こえてまいりませんし、ただ、苗が足らない、当面の対策として苗が足らないんです。ですから、それについては役所の方でもいろいろ手配をしていただきまして、今年の植付けには、春植えには何とかクリアできるのではないかと
思いますが、ただ、今年をクリアしてもサトウキビというのは二年、三年この影響が続くんです。ですから、
大臣の方から当面対策とこれから二年、三年の間の対策、いろいろ私
どもは書いてございますから、これを具体的に指示を出してください。もうこの場で指示を出しますということを明言していただければ有り難いと
思います。