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国務大臣(古川元久君) 山谷
委員も映画を御覧になられたというふうにおっしゃいましたけれども、私も見ました。それに、私は、宇宙に行った山崎飛行士やあるいは古川飛行士と同じように、「ウルトラセブン」を見て、あるいは「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道スリーナイン」を見て、ああいうのに憧れて大きくなった人間でございますから、やっぱり宇宙があの「はやぶさ」に象徴されるように大変
国民に自信と希望を与えると、そういった
意味では、
宇宙開発の意義というものは、これは「はやぶさ」によって再認識されたんだと思います。
この
国会にも私どもまさにこの
宇宙開発、そして宇宙の利用というのを
国家戦略としてしっかり取り組んでいく、そのための体制を強化する、この
法案も提案をさせていただいております。これは、元々超党派の
議員立法でできた宇宙基本法、それをベースにしているものでございます。そういった
意味では、私どもは、この今回の「はやぶさ」の帰還というのが非常に日本の優れた宇宙科学の技術というものを示したと。そういった
意味では、こうした強みをしっかり今後とも生かしていく、そしてまた世界に対して発信をしていくということが極めて重要なことだというふうに認識をいたしております。
そういった
意味で、先ほど文科省からも御
答弁がありましたが、この「はやぶさ2」についてはしっかり二十六年度には打ち上げをできるように、それは今後の中で
予算措置もとっていきたいと思っています。
来年度について申し上げますと、これは山谷
委員も御存じかと思いますけれども、昨年の震災のときに大変役に立ちました地球観測衛星、陸域観測技術衛星「だいち」ALOS1というのが、これが今ちょっと壊れちゃっていまして使えない状況にあります。そういった
意味では、この後継機のALOS2、これをやっぱり、今、地震があってまたいつ、これ日本、どこで、これこそ私の地元の東海地方も、
委員長も地元でございますけれども、首都圏直下型も含め、いつまた大きな地震あるいは津波というものが起きるか分からないと。そういう中では、こういうのを、このALOS1の後継機、これを相対的に優先すべきだろうと。
予算の作成作業の中でそういう判断を
政府・与党として行って、そちらの方を重点化したわけでございますけれども、「はやぶさ2」については、これは
平成二十二年の八月に宇宙戦略本部の下でしっかり実現をしていこうということは
決定をいたしております。
この「はやぶさ2」プロジェクトについては、
委員も御承知だと思いますけれども、この
平成二十六年の打ち上げ時期を逃すと、これは十年先にならないと打ち上げにとって好ましい適切な時期がないというような状況でありますから、そういった
意味では、ちゃんと
平成二十六年に打ち上げられると、そこはやっぱり守っていかなければいけないと思っています。
多分、映画の中でも、川口先生の役をやっていた渡辺謙さんの多分述懐のところじゃなかったかと思いますけれども、せりふだったんじゃないかと思いますが、宇宙にかかわっている方でいうと、大体これ宇宙のこういうプロジェクトって十年計画ですね、短くても。そういうことを
考えますと、一生にかかわって打ち上げられるのは三つぐらいだと、衛星で言えば三機ぐらいだと、そういう話がありました。そういうものでありますから、やっぱりこれ決めたことはきちんと実現をしていかなければいけないと思っています。
そういった
意味では、今申し上げたように、来年度
予算については、文科省の当初の要求どおりには付きませんでしたけれども、しっかり二十六年度に予定どおり打ち上げができるように、これは責任を持ってやってまいりたいというふうに
考えております。