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金子恵美君 現在は、現状を今お伝えいただいたわけなんですが、つまり、
被災者支援というのは今残ってはいるんですけれども対象者が限定されているということで、どうしても
自主避難の
方々は対象になっていないんです。
今後、
被災者生活支援法によって
支援対象地域が明確になって、そしてこの
法律の下、
支援対象となる
被災者の
方々にも無料
措置の対象を拡大した場合は、現在の
自主避難者にも無料
措置の対象範囲が広がる可能性があるというふうにも思っておりますし、家族と離れて暮らすことになった子供に対する
支援というのが、実は
被災者生活支援法には盛り込まれているんです。
ということであれば、その
観点からいいますと、移動の
支援をしたり家族を
一つにするための
支援をするということも必要になっていくわけで、高速道路の無料
措置、無料開放の対象というものについては、この
観点から、あるいは高速道路だけではないと思います、鉄道やバスなどの利用助成なども必要な
施策だというふうに思いますけれども、今申し上げました家族と離れて暮らすことになった子供に対する
支援という
観点からも、これは是非前向きに
検討していただきたいというふうに思っているところでございます。是非よろしくお願いいたします。
それでは次に、下水汚泥の処理について引き続き
質問させていただきたいと思います。
実は、
福島県内では、稼働している下水処理施設五十二施設のうち三十二施設で、約四万七千トンの汚泥がどこにも搬出されず、各施設内に保管されている
状況になっております。
そのうち、汚泥の量が県内で二番目に多いにもかかわらず、そしてまた、さらには
放射線量が低いにもかかわらず
対応が遅れております阿武隈川の上流流域下水道、県北浄化センターについてお伺いさせていただきたいと思うんですが、七月十四日には羽田国交
大臣がこの浄化センター、県北浄化センターを視察されまして、私も同行させていただきました。これまでも何人もの政務三役の
方々が視察されているわけですけれども、問題の重要性は認識していただいてはいますけれども、なかなか対策が進まないという、そういう
状況でもあります。
この県北浄化センターの汚泥なんですが、七月八日現在の数字でいいますと、一万七千七十八トン、フレキシブルコンテナ一万九千二百八十五袋、テント五十五張りで保管されているということでございます。県北浄化センターの方では一日に四十トンずつ増えていくということでございますので、現在は更に増えているという
状況です。
まず、この県北浄化センターで発生している、大変
住民の
皆さんを困らせているのは悪臭でもありますが、もちろんこの悪臭だけではなくて、汚泥が
住民の
皆様に及ぼす精神的な影響というものも計り知れないものだというふうに思っております。
実は、地元の
皆さんとお話をさせていただきましたらば、最近では九州で本当に大きな
被害をもたらしました大雨、ゲリラ豪雨というのがありまして発生しましたけれども、昨年の七月には会津地方で、
福島県は会津地方で豪雨
被害がありました。このような豪雨が県北地方を襲った場合に、汚泥が流されてしまって放射性物質が拡散するのではないか、大惨事が起こるのではないか、そういうことを恐れているという声も出るんです。
もちろん私も確認させていただきまして、
福島河川国道
事務所からの情報ですと、もちろん想定されている雨量では堤防を越えることはない。ちょっと申し上げませんでしたけれども、県北浄化センターは阿武隈川の堤防に隣接しているんですね。だからこそ、こういうことを
皆さん恐れているわけなんですけれども。
今申し上げたように、河川
事務所では、今の想定される雨量では堤防を越えることはないので心配はないというふうにおっしゃってはいますけれども、でもやはり
地域の
皆さんの不安感というものを決して払拭することは簡単なことではありませんし、早期の搬出、この汚泥の搬出というものを求めたいと思います。その対策についてお伺いしたいと思います。