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藤原良信君
平野大臣、岩手県出身でございまして、現場のこともよく熟知しておりますし、
大臣就任以来、日夜奮闘をされておることも承知しております。なおかつ、出先の
復興局の職員の
人たちも、
大臣の指示があればこそだと思いますけれども、常時現場に出向いて動いていらっしゃることも承知の上で、その労を多としながらですが、これからの進捗について御
質問をさせていただきたいと存じます。
今申し
上げましたように、
平野大臣は何度も現場へ行っているということもそうですけれども、岩手県の出身であるということでよくよく承知をされておりますけれども、ここの
委員会室にいらっしゃる
委員の皆様方に改めて
理解を深めていただきますことを願いながら、あえて申し
上げたいと思います。
〔
委員長退席、理事
岡崎トミ子君着席〕
先ほど来、今回の
委員会だけではなくて、当国会の開会中、この震災対応については
復興交付金並びに特区の大いなる柔軟性の活用、運用についてのそういう弾力性のある方向付けでやっていただきたいという、そういう趣旨のお話が大分出ておりまして、先ほど
佐藤委員の方からもそのお話がございました。
私もそこのところが、最終的な
復興局の所管庁としての権限の分野でそこのところが大きな柱であると思いますので、そのところに行き着くわけでありますので、その
意味合いについて私からも申し
上げて改めておきたいと思います。
岩手県のことを私申し
上げますけれども、実は岩手県は昨年の三月十一日以前からでございますけれども、これは全国に比していろんな面で
環境が平均値に達していなかった
地域でございます。今回の震災というのは、ここに大きな命題を現したんじゃないかなと思います。といいますのは、何点も実はそれを象徴する例が今回かいま見ることができたのでありますけれども、時間の関係もありますから一例で申し
上げます。
岩手県の今回津波に遭遇いたしました釜石市、ございます。釜石市の北側に鵜住居という
地域があるんですね、鵜住居という
地域が。その鵜住居の
地域で三月十一日に大震災が発生をいたしまして、小学校、中学校の子供
たち五百七十名、山沿いに高台に向かって避難を開始するのであります。市の指定をしておりました老人福祉
施設までたどり着くのであります。高学年の中学校の子供が小学校の子供
たちに、ここでは危ないからもう少し高台に逃げようということで逃げるんですね。たどり着いたのが実は六日前に完成をいたしまして一部供用開始しておりました三陸自動車道でございました。当日は寒い日でありまして、みぞれが降っておりました。この鵜住居の
地域というのが国道四十五号線、鵜住居
地域だけじゃないんですが、今回津波に遭遇した
地域というのは実は一本の路線しかございません。国道四十五号線なんです。この鵜住居の
地域の、後で分かるんですが、両側がこれは
瓦れきで埋まってしまうんです。もし三陸自動車道が一部供用開始していなかったらどんなことが起きていたんだろう。恐らく亡くなった方もあったろうし、それから仮に生き延びたとしても、行き場がないから山の高台へ逃げたとしても、これは一晩中みぞれの寒い夜を過ごせなかったのではないかと思います。
言わんとするところは、いかに社会資本の
整備等を中心として遅れておった
地域であるかということを象徴することがかいま見ることができたのであります。
ですから、私は、今回の震災対応で日夜努力はされております。それを基として、今回の
復興交付金と特区、先ほど
大臣からもお話がございました、これは一義的には特区も津波の浸水したところということがこれは
定義になりますけれども、私どもの法案では、いや、それだけではないだろうと。これは当該認定地方公共団体がこれをやっていくためには、新たなものが出てきた場合は
協議会をつくって、そこでこれらを推進に向けて迅速に対応するために、対応する場所もつくろうということで実はつくりました。
ですから、私は、今回の
復興交付金並びに効果促進
事業、基幹
事業と併せて効果促進
事業、これらを有効に活用することとともに、せっかくつくった法案の特区、
協議会ということも位置付けて更に分厚くした特区法案、この活用をすることによって、私は、遅れていた、いろんな
意味で遅れておると言ったら語弊があるかもしれませんけれども、全国の
整備率から比べたら……(発言する者あり)そうですか、そういう発展、推進させるためのことを今回糧としてやるべきだと思うんですが、
大臣、いかがでございましょうか。