○
片山さつき君 今回、改めてこの
消防法改正法案を見直し、追加
質疑させていただき、他方、私自身が首都直下型の対策法を書きながら、事この
状況に至っては、もうちょっと
消防法も前に出ていいんじゃないかなという思いを非常に強くしておりますよ。ここまでは
消防法は入れないと、もっと構造的な問題であるとか、それは確かにそうかもしれませんが、それを言っても、
一つやってもまた別のタイプが出てくるわけですよね、想定外の。もう三・一一で想定外という言葉は使っちゃいけないんですね、全部想定内ですから。この法案についてはもう参議院で、私どもは不本意ながらおりませんでしたが、通りましたので、くどいようですが、衆議院があしたということですが、これで終わりということではないということを申し上げて、
消防法の方の
質疑はここでひとつやめたいと思っております。
ここから
生活保護なんですけれども、
生活保護、厚生労働
委員会だけの問題ではございません。今、地方自治の現場で職員が一番疲弊し、恐らく一番問合せが多いのがこの
生活保護でございます。
他方、私は東京と静岡に事務所を持っているんですが、先週一週間で静岡の事務所に五千件のメール、手紙等が来まして、そのうち九割が頑張れ、もっとやれだったんですけれども。
昨日、まさに与党の議員さんが予算
委員会で言っておられましたように、
生活保護をめぐる
状況について、この数年、もう
国民の間でマグマがたまっていたと思います。
生活保護法は六十年間
改正しておりません。何回かそういうチャンスはあったんですよ。官僚時代にもいろんな局面に私は遭遇しておりますが、結果的にそのたびにできなかったんですが、ここ数年のマグマのたまり方は大変なもので、そこにたまたま火花が
二つ三つ入ったということによって多くの方の
関心が高まったんですが、根本的に今世論を推進しているのは火花ではなくてマグマであることは間違いないと確信しております。実にしっかりした御意見が
日本中から寄せられております。
今日は時間が余りないので、そのごく一部を使わせていただいてというんですか、前向きな議論を、これからいろんな同僚議員がいろんな
委員会でやっていくと思いますが、させていただきたいと思います。
まず、今政局の中心になっております税と
社会保障の一体改革の我が党提案の中で、
生活保護について必要な見直しということを入れております。
まず、
生活保護は本当に困った人の最後のよりどころですから、その方にちゃんと届くようになるということが不可欠という前提の下に、不公平や不信があっては
社会福祉
制度というのは成り立たないと。ですから、不正な手段によって保護を受けた者などには厳格な対処ができるようにすると。それから、
生活扶助、医療扶助等については、この給付水準が本当に適正なのか、適正化をすると。それから、自立につなげなければいけません。昨日も発表された二百十万人という戦後の最悪期を上回る人数ですね。最近の
状況を見ていますと、入ってくる人が、減らないどころか増えているんですが、出ないんですね。つまり、定着しちゃうんですよ。自立が進まないんですよ。それは高齢者の方は致し方ない部分があるかもしれませんが、高齢者じゃない方も増えているんですよ。
ここをどうするかにつきまして、実は衆議院時代、派遣切りが行われたときに、私どもセーフティーネット議員連盟というのをつくりまして、派遣村、それからもやいの代表なんかとお話をしまして、これは我々が民主党政権に残した遺言じゃないんですが、求職者支援基金というのをつくって、七千億円つくって、それをスタートするときに我々は下野しまして、私自身は
選挙も落ちまして、それが始まってそれを引き継がれたのが皆さんなんですよ。この基金は一応七割就職につながったんですよ。
ところが、その後、皆さんが一生懸命検討して作っていただいた法案、いろんな経緯があったけれども、私どもも最終的には賛成したんですが、それが
生活保護に陥る前に止めるという第二セーフティーネットになっていないんですよ。ここが一番の問題だということをずっと申し上げております。
まずその前提として、この私どもが言っております今の
生活保護についての我々のスタンス、これが、今申し上げたことに加えまして、保護者の世帯のお子さんがまた保護に陥るということが非常に多いので、これの防止のための支援の拡充、これもう自立支援ですね。それから、
生活保護自体を、今私申し上げましたように、本来働けるはずの方ともう就労が困難だという方に実態的に分けていくという
考え方で、本来働けるはずの方が正当な理由なく働かない場合には給付を減らしたり停止するというような
仕組みも入れなきゃいけないんじゃないかということが私どもの基本スタンスでございますが、この問題に大変熱心に取り組んでいただいている津田政
務官、いかがでございましょうか。