○大江康弘君 先ほど
大使館の数が出ましたね。あれ、
TICADⅣから今日まで、当時は二十七のところから五つ増えたわけですね。それで、私は今年、全体として、
アフリカに限らず、今年二十三年度
予算で
大使館の建設が
一つもなかったということを聞いたんですが、それはそうでしょうか。
それと、
一つお願いをしたいのは、確かに三十七か国
アフリカの国は
日本に
大使館も含めて持ってくれております。しかし、
日本で
大使館を持ちたいけれどもなかなか諸事情で持てないと。私は、例えば
ODAの
予算で、今ビル安いですから、ビルを買い取ってそれを出せれない
アフリカの
国々に賃貸をするとか安く貸してあげるとかという、やっぱりそういうこともひとつ、もう
自分たちの国でつくれば、
日本でつくりなさいよということではなくて、やっぱりもうそういうことも私は
ODA予算でできないかなと。お金のないときに何を言うんだということでしょうけれども、それも少し
検討していただきたい、こんなふうに実は
思います。もうこれは答弁結構です。
ちょっと時間がないので続いて申し上げますけれども、JICAの件です。
先日、
委員長に連れて行っていただきまして、視察もさせていただきました。先ほど私は事業仕分で触れましたけれども、これ、この広尾がなくなっていくということでありまして、全国で今十四あるのが当面二つなくなるんですかね、そんな話も聞かせていただきました。
大変やはりJICAというのは最前線で頑張っていただいておる組織でありますけれども、一方、横浜にある施設に研修員を
日本に招聘をしておりますが、こういう研修員に対しての日当も千五百円余りあったのがもう九百円余りという、まさにマクドナルドのアルバイト一時間分ぐらいしかこの日当が出ないということで、別にお金もうけしに来ているわけじゃないんですが、やっぱりそういうつまらない事業仕分のこの
予算の
減額の中で、非常にやっぱり私は
日本のあるべき姿というものが失われていっているというふうに
思います。非常にこれは私は残念です。
ですから、ない中でどう工夫をするのかということは大変ですけれども、私は、研修員がたまの休みにどこか広島でも、あるいはそういう
日本の世界遺産も含めた、やはり彼らが思うようなところへもなかなかその
予算の範囲で連れていってやれない中で、JICAの職員さんが個人的に連れていっているということもこれ聞きました。非常に有り難い話です。ですけれども、私は、こういうことは本来はやっぱり余り職員さんに負担を掛けちゃいかぬのじゃないか、むしろそういうようなことが帰ったら非常に心として残るという、やっぱりそれが
日本の評価につながっていくということですから、私はこれもやっぱり、
大臣、副
大臣、考えていただきたいなというふうに
思います。
それと、続けてもう一点、海外
協力隊の隊員のことです。
これも、二年間、皆さん職を辞めてそして行って、帰ってきたときに再就職をするのにやっぱりどうしたらいいのかというようなことの中で、今まで、およそ月十万円積み立てて約二百五十万弱、帰ってきたら当面のやっぱり職も探すのも含めてそういうのをお支払をしていた。それが、半額になったり非常に
減額をされたりという。私は、やっぱり
民主党がこの事業仕分で海外
協力隊員のそういう
予算を減らした
一つの原因として、要するに、青年海外
協力隊員をボランティアだというふうにずっと我々は今まで呼んできましたね。私は、ボランティアというこのイメージというのはどうも余り、こういう海外
協力隊員の皆さんに対してのネーミングとしては、私は余りふさわしくないと。まさに草の根
協力隊ですよ。
ですから、やっぱりこういう人
たちに対して我々はもっと、前線で、どこの
ODA対象国に行ったってまず最初に元首がこの評価をしてくれるのは、その国で頑張ってくれている海外
協力隊の青年の皆さんに対しての評価をまず最初に言ってくださいます。我々は胸を張れる。ですから、このことも、
大臣、副
大臣、現実としてやはり受け止めていただきたいと
思います。
最後にもう一点。
広尾に行かせていただいたときに初めて見せていただいたんですが、三百数十名の頑張って亡くなられた慰霊碑があります。これが、広尾が閉ざされるのに対してどうなるかということですが、要するに、海外
協力隊で行った皆さんはやっぱりあの地が、あの広尾の地が
自分たちのまさに、まあ聖地という言葉が合うかどうかは分かりませんが、やっぱり
自分たちが出かけるときのスタート地点だと、だからここだけはどうしてもやっぱり私は外さないでほしいというのが
協力隊員の皆さんの
思いであります。
ですから、
予算が少なくなって広尾を閉じるということが本当になされるんであれば、私は、あの慰霊碑だけでもしっかりと現場に置いていただいて、やっぱりそれを我々が後世に伝えていくということが必要だと
思いますけれども、以上、ちょっと時間の関係でいろいろ申し上げましたけれども、よろしく
お願いします。