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山本香苗君 先日、御主人がタミフルを服用した後に突然死された御遺族の方からお話を
伺いました。御主人は当時四十四歳で、平成十九年三月二十三日に病院でインフルエンザと診断をされ、タミフルを処方された。御主人は病院から帰宅直後に、夕食もふだんどおりに取られて、もう寝るわと言って寝室に行ったと。翌日、御主人を起こそうと声を掛けても返事がなかったので見に行ったら、亡くなっていたと。
本件につきましては、我が党の福島豊
衆議院議員が平成二十一年二月十九日に取り上げて、詳細に
質問をしたんですね、当時は舛添
大臣だったんですが。このタミフルと突然死の関係について、ちょうど厚生労働省で
調査がなされていたんですけれども、そういった
調査を更にもっと徹底した再
調査というものを要請したところ、当時の
大臣も、しっかりと考慮をさせていただいた上で、更に研究、分析を進めていきたいと前向きな答弁をされていたんです。その後に、今お答えいただきましたけれども、平成二十一年六月十六日に公表されまして、タミフルと突然死との因果関係については、非臨床試験、臨床試験などの結果から見て、それを肯定する根拠は示されていないという結果が示されているわけです。肯定する根拠はない、これは裏を返せば否定する根拠がないということになったわけなんですね。
事前に厚生労働省から話を聞いたところ、平成十九年三月二十日に緊急安全性
情報というのを出されたと、それ以降、死亡例はないんだというふうに伺っていたんですが、薬害について専門的に救命活動をされていらっしゃる医療ビジランス
センターの
代表で大阪薬科大学の浜六郎
先生たちが、平成二十一年八月から平成二十二年三月の間に新型インフルエンザで死亡したとして厚生労働省が公表している約二百人の経過を分析した結果、タミフルを処方された百十二人のうち、処方後十二時間以内の呼吸困難で突然死された方が三十七人、さっきの数字と全然違うんです。一方、治療薬を処方されなかった二十五人で十二時間以内の呼吸困難で死亡されたのはたった一人だったそうなんです。
この
調査結果というのは昨年十二月に公表されたんですが、要するに、
大臣、タミフル使用後の突然死というのは今なお続いているわけなんです。タミフルで家族を亡くされた方々というのは、なぜ突然死したのかとか、何が
原因なのか、そういったことを知りたい、明らかにしてもらいたい、そして、御家族の死を無駄にしたくない、これ以上犠牲者を増やしたくない、何とか防ぎたいと、そういう強い思いを持っておられますが、是非、この
調査委員会立ち上がった暁には、このタミフルによる突然死についても
調査をしてもらえないかなと思っているんですが、どうでしょうか。