○玉置一弥君 いろんな形態はありますけれ
ども、大体今まで以上にいろんな病院が今非常に苦しくなっていますし、もうぼちぼち始まっていますが、我々の後の世代ですね、もう大量に老人になるわけです。その人たちが今度患者になりますからその医療体制もつくらなければいけないという面で、それに対する投資が大分ありまして、その辺をやっぱり加味していかないといけないということなんで、やはり早く結論を出してほしいというふうに思います。
それから、東北
関係の投資の話とか今ありますけれ
ども、話がちょっと飛び飛びになりますけれ
ども、私たちは、今の日本の景気を良くすることと東北を復興させることは同じだというふうに考えているんですね。それはなぜかというと、東北だけで復興して、で、あそこは燃えたけどすぐ燃え尽きてしまう。なぜかというと、昔はそんなに産業がなくて、GDPもなかったんですよね。そこへ過度なことをやるということよりも、やっぱり
長期戦略で社会資本をまず充実させて、その間に東北を始め日本の
景気回復のメニューを国として作る。これは東北だけじゃなくて
景気回復を是非やりたいというところに参加をしてもらうということと、その専門家をやっぱり集めてくる。役人が考えるんじゃなくて、やっぱり都市再開発の専門家とか新しい
事業に対するアイデアを持った人とか、やっぱり一つのプロジェクトですね、五十人とか二十人とかでメニューを作って、そのメニューを国が売りに出すと言うと変ですけど、みんなに提示して、それを
審査して、それにお金を付けるというふうにしていけば、東北だけではなくて日本全体がやっぱり持ち上がっていくだろう。
私、税制論議は、GDPを
拡大したらこんなの解決する話なんですよね。だから、
消費税がいいか悪いかじゃなくて、景気
対策の実効上がるためにどうしたらいいかの方が、あれだけ時間掛けるんだったら、本当に民主党、何やっているんだと言いたい。けど、私も民主党ですから。そこからいうと、やっぱり論議が間違っているというふうに思うんですよね。
ですから、やっぱり将来の間接税の在り方からいうと、まだ日本は低過ぎるんですよ。まあ一五ぐらいまでは最低、必ず行きますよね。その一五で収まるかどうか。さっきのいわゆる直間比率と国民の負担率との
関係なんですよ。だから、社会福祉や医療に対して、あるいは教育に対してどうするかという国の根幹を決める、それから経済活動の規模を
拡大するのにどうしたらいいのか。
それから、昔ソフト部門で、ちょうど竹下
内閣の前ですよね、ソフトノミックスというのがありまして、アメリカ・レーガン大統領のまねをして大蔵省がやり始めたんですけど、あれは途中で消えてしまったんですよね。そうじゃなくて、やっぱりああいうふうに、物づくり以外でじゃ日本にどういう体制ができて経済的にボリュームを大きくできるかというような検討もしていかなければいけない、こういうふうに思うんですよね。
だから、ある意味では、まあ我が党が税制でもめているのはちょっとつらいけど、まああれも過渡期ですからしようがないんですよね。と思いながら、私は積極賛成ですから。やらないと、やっぱりその体制がもたないんです。今、じゃ、所得税を増やして誰が喜ぶかというと、誰もいないんですよね。
先ほど話出ました高額所得者、地方と国と合わすと九四%取られたんです、昔、九四%。だから、それから考えればもう大分下がりましたから。私も川又さんに言われたんですよ、昔。川又さんって日産の会長さんがおられまして、玉置君、大蔵
委員になったらこれやってほしいという話をされて、まあそういうのもあって一生懸命やってきたんですけれ
ども。
やっぱり、あのときに間接税に移行していくという方向は僕は間違いなかったと思うんですよね。だから今までもってきた。だが、これからどうするかというときに、やっぱり間接税も所得税も増やそうと思うと経済規模を
拡大するということなんで、東北だけじゃなくて日本全国の知恵ある人を集めてメニューを作る。それで、メニューをそれぞれの地域に提示をしながら、それに人も付けていく、お金も付けていくということをしないとこれからの景気
対策はできないと、こういうふうに思います。
地元の話だからというのもありますけれ
ども、やっぱり基本的なことをもう忘れてしまっているんですよね。だから、それがやっぱりこれからの新しい時代に向けての日本の再構築ということになるので。
東北復興だけじゃなくて日本も復興しないといけないんですよ。もう本当に落ち込んでいます、どこへ行っても。もう余り偉いと思われないし、金持ちと思われなくなった。昔は外国へ行くと、我々日本人は金持ちだとみんな思われて、みんなちやほやしてくれたけど、今は見向きもしないですよね。中国だとか韓国だとか、ほかの国にもう目が移ってしまっていると。これ、やっぱり日本として取り戻さないといけないので、是非頑張っていただきたいと思います。
その中の一つで、お金掛けないで経済的に
拡大できるというふうに私は思っているんですけど、実は自見
大臣、
金融機関が今
中小企業に対していろんな融資をしています、先ほ
ども話が出ていました。昔からいわゆる大手銀行、都市銀行は基本的には担保を取らない。地方銀行は昔は六〇だけど、今はもうもっと取っているんですね、八〇か九〇取っていると思うんですよ。信用金庫なんて一〇〇%ぐらい取るんですよね、担保を。
一つは、その担保に対する融資の金額が昔に比べて非常に厳しくなっている。バブルのころは担保の二倍貸しますというのが当たり前だったんですけど、それはちょっとむちゃだとして、少なくとも今担保と同額ぐらい貸したらいいじゃないかと思う。というのは、担保が下がっているんですよね、評価が。それなのに実は三〇%しか貸さない。これ、調べてもらえば分かります。あるいは、もう場合によっては二五%しか貸さない。
これを半分以上にすると、それだけでも融資は倍になります。だから、中小零細に対する融資が倍になるということはやっぱり町が活性化されるわけです。これはお金要らないんですよね。銀行はお金が余っているわけですよ。貸付けの先を探して探して自分たちで閉じこもってしまっているんですね。だから、借換えの話がありましたけど、あれだけはうまくいっていますけど、それ以外は
拡大できないんですよ。
これはもう、今何にもお金使わなくて、今あるお金を回すだけで景気が
回復できると。チャンスはチャンスですね。今、物づくりもやや明るさが出てきた。アメリカもしばらくずっと続いて今調子がいい、先は分かりませんけどね、危ない、急にどてっといく国ですから分かりませんけど、まあ少なくとも前よりは慎重になっているということを考えると、今融資
拡大をするということは非常に日本の経済にプラスになる。元手が要らないんですね。景気
対策で二兆円とか、お金要らないんです。
金融庁が指導して、どういう貸し方しているか。もっと緩めるために日銀がゼロ
金利とか、あるいはそれに近い数字で貸しているにもかかわらず、彼らはお金持ったままなんですよ。こんな人は要らないんですよね。だから、いや、融資先というか、お金が扱えないというんだったら、どこか
政府系機関でまたもう一回集めて貸したっていいと思うんですよ。
そういうふうに今あるお金が眠ってしまっていることが非常に問題なんで、これを是非、
拡大投資につながっていけるように御指導いただきたいと思うんですけど、いかがでしょうか。