○長沢広明君 公明党の長沢広明です。
今日、私の方からは、老朽化した社会資本の維持、更新、そしてそれに関連して町づくりということについて
質問させていただきたいと思います。
我が党は、景気対策の柱として防災・
減災ニューディールということを提案しておりまして、これは
地域の防災力の強化で国民の生命と財産を守ることに加えまして、必要な公共投資を集中的に行うことにより経済対策にも資する政策として掲げております。
先般、この対策を加速させるための防災・
減災ニューディール推進基本法案の骨子を発表いたしました。この骨子の中で
指摘していることの中で、これは
国土交通省ということではなくて、私たちの
考え方は、政府全体で対策本部をきちんとつくって政府全体で取り組む問題と、このように決めているわけですけれども、この中で
国土交通省とも
関係する私たちの提案の特徴的な
観点ということを幾つか挙げるとすれば、
一つには、全国のインフラ、社会資本や主要な建築物、これを対象とした防災・
減災総点検というものをまず行うこと。この総点検を行うことによって、社会資本のインフラをどう防災対策を打つか、あるいは
減災対策を打っていくか、これについては、国が一方的に計画を策定するのではなくて、
地域で行った総点検を基に
地域からの積み上げをしていくということ。
つまり、それに対して集中的に資金を投資するといっても、国が一方的に計画を策定して送ると、いわゆるばらまき的になってしまう。そうではなくて、
地域地域で必要なことをきちんと積み上げていく、それに対して効果的に集中的に資金を投資すると、こういうやり方をするということがまず一点。
地域からの積み上げで、地方自治体の意見を十分に尊重すべきだという、そういう
地域からというベクトルが
一つの特徴です。
もう
一つは、施設や設備を一から造り直すという防災・
減災対策ではなくて、予防的な改修改築を基本とすることで掛かるコストの低減化を図ると。特に、施設設備の効率的な維持管理の手法であるアセットマネジメントの概念を生かすというところに大きな特徴があるということを紹介させていただきます。
特に、防災・
減災という
観点からは、老朽化した社会資本の維持管理をどうするかという問題は大変
課題だということをこの
委員会でも私、何度も取り上げて
指摘をさせていただいてまいりました。今年三月二十二日のこの
委員会で、社会資本の老朽化に対して今後どのように取り組んでいくかということを、いらっしゃいますが、当時の前田
大臣と
議論をさせていただきました。
そのときに、私の方からも、社会は変化している、その変化に合わせた社会資本の維持管理、更新というやり方が非常に重要な局面だということを言わせていただきまして、その際、前田前
大臣は、答弁の中で、省内で政策官を任命して、プロジェクトチームを編成して、持続可能な国づくりの一環として今鋭意
取組を始めたところだと、
是非早急に対策を打ち出したいと、このように非常に前向きな姿勢を打ち出されておりました。
そこで、このことについて確認をさせていただきます。現在、
国土交通省として、社会資本の維持管理の
在り方についてどういう体制を組んで検討を進めているのか、そしてその検討
課題、どういうテーマを設定を検討しているのか、それをいつどのような形でアウトプットするか、スケジュールも含めて具体的に示していただきたいと思います。