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磯崎仁彦君 そういった
意味では、
大臣言われたように、目的は確かなんだという、そういう
意味で、いいものにつくり変えていくという
観点を是非ともこれからも持っていっていただければというふうに思っております。
それではちょっと
質問の
方向を変えたいと思いますけれども、中小・小規模
企業といっても、先ほど
大臣も言われましたように、やっぱりいろんな
企業があるんだろうというふうに思っております。例えば、非常に生産性も高くて今でももうどんどん活力を持っていると、そしてグローバル化を目指しているというそういう
企業もあるだろうし、ただ、対極的には資金繰りに困ってなかなかやっぱり今ですら青息吐息という、そういういろんな
企業群というのがこの中小・小規模
企業の中にはあるんだろうというふうに思っております。そういった
意味では、これらの
企業でその求める政策というのは当然のことながら変わってくるだろうというふうに思っております。
それで、今回の
中小企業の
経営力
強化支援法については、
海外展開に伴う資金調達の
支援というのも含まれておりまして、この中では例えば保証とか保険とかそういったものを手当てをすることによって資金調達の円滑を図っていくというものがありますので、これはまさに、
海外に出ていきたいけれども資金の手当てがなかなかできないと、そういった
企業に対しては非常に効果的な
法律になるんだろうというふうに思っております。
その中小・小規模
企業の中にも、優れた技術力を持っている
企業はあると。これ東京大学の、ちょっと長いんですが、新領域創成科学研究科国際
協力学専攻の戸堂康之先生、教授ですね、この方が、
日本の
企業の中で生産性が高いんだけれどもなかなかグローバル化をしていない
中小企業をいわゆる臥龍
企業という呼び方をされております。この臥龍
企業がグローバル化をしていくためにはいろんな政策が必要なんだと、政策を与えることによってグローバル化が進んでいくんだということを言われております。
その政策の中身としては、例えば、情報の
支援であったり、金融の
支援であったり、ネットワークの
支援であったり、リスクの
支援であったり、いろんな
支援があるわけですけれども、まさに先ほどの保険あるいは保証という
観点では、金融
支援、リスク
支援というものを今回手当てをしたということになるんだろうと思います。
ただ、このような臥龍
企業、中小・小規模
企業が
海外の市場に出ていくといった場合には、やっぱり何かトリガー、契機がないとなかなかやはり
海外に出ていくということは難しいんだろうというふうに思っております。そういった
意味では、戸堂先生が話をされておった中で、やはり一つ、展示会へ出品をするということによって、例えば中小・小規模
企業が自分たちの技術力というものを展示会で出品をしたと、そうしたところ、例えば
海外のバイヤーが来ていてそこで商談が成立をして
海外へ輸出をするということの契機になったという、そういう話が一つとして出ておりました。そういった
意味では、何かのトリガーの一つとしてそういう展示会といったようなもの、それが一つやはり大きな要素としてあるんではないだろうかというふうに思っております。
そういった
意味では、いろいろ見る中で、今の
日本の中で一番広い展示会場というのは、これはもうよく言われておりますけれども、東京ビッグサイト、これは八万平米あるそうでございます。私も行きましたけれども、非常に広いなという印象を受けましたけれども、
海外ではこれはまだまだ狭いということで、例えば広州に行けば三十三・八万平方メートル、
日本のこのビッグサイトの四倍あるとか、上海にもある、重慶にもある、バンコク、ソウル、シンガポールにも十万平米を超えるようなそういった国際展示場があるという話でございます。
そういった
意味では、例えば非常に大規模な展示会をやろうと思えば、そもそも
日本の場合には八万平米を超えるような展示の広さが要るようなそういった展示会はそもそも開けないということで、土俵にのる前に
海外の展示場に取られてしまうという現実がある中で、いろんなところの話を聞きますと、こういう大規模な展示場、これをやはり
日本にも持つことによって、単に展示場というものは展示をするということにとどまらずに、今はまさにそこで商談が成立をするという非常に大きな場にもなっているわけでございますので、是非ともこういうことについて、まあいろんなところからお話は聞かれているかと思いますけれども、前向きに考えていただきたいというふうに思いますけれども、いかがでございましょうか。