○
山内徳信君 復帰前の
墜落事故、
二つだけ、
是非大臣にも知っておいていただきたいと思って申し上げます。
一つは、現在のうるま市、かつての石川市の宮森小学校に一九五九年の六月三十日に
墜落いたしました。小学校にジェット機が、嘉手納
飛行場を飛び立ったジェット機が学校に
墜落したんです。もちろん、その手前の民間住宅も全部焼き払って、学校の校舎にぶつかって止まったんです、機体は。
それからやっと六十年、五十年の歳月がたって初めて遺族の人々が口を開いて、あのときの体験を語り始めたんです。もっと前に、その体験を本にしたいというかつての石川市民が動いたんですが、君
たちは、なぜうちの娘、息子が死ななければいけなかったのかと、そういうことを
県民全体としても市民全体としても食い止め切れなかったから、今あなた方に語る気持ちにはなれないと、そういうふうに追い返されたという話を私は聞いておるんです。
私は、その日の午後、すぐ現場に駆け付けてまいりまして、その小学校の門の横に私の友達が住んでおりまして、彼は生きておるかなと思って行きました。幸い、死ぬことはありませんでしたが、全体として百二十名ほどの死傷者が、けが人を含めて、死傷者が出たんです。ですから、これは、こういうことを
沖縄の人は知っておるんです。
ベトナム戦争のころ、今の嘉手納町の少し東の方の屋良という
地域がございまして、そこに、爆弾を満載していたB52がベトナムに飛び立とうとして離陸できずに、そこで滑走路の横に滑ってきまして、積んでいる爆弾を全部爆発するんです。午前四時ごろだったと記憶しておりますが。そして、周囲の多くの人々は戦争が始まったと、弾薬庫に敵の爆弾が撃ち込まれてきたんだというふうにしか受け止めることできぬで、みんな外へ外へと逃げていく
状況があったんですね。
そういうことをまず
是非知っておいていただいた上で、通告の一番目の、十七日のこれ日曜日でございましたが、普天間
飛行場への
MV22
オスプレイ配備反対の
市民大会が開かれました。市長が実行
委員長でございました。
県知事はメッセージを送っておられました。そして、市内の議会、
各種団体長が副実行
委員長を務めて、そして青年代表は大学生、高校生代表は女生徒でございましたが、みんな悲痛な訴えをしておるんです。聞いていても、聞いておる人がたまらないほどのそういう悲痛な訴えをやっております。そして、老人クラブの代表の方は、私
たちが生まれた墳墓の地はあの普天間
飛行場の中にある。集落も幾つもあったわけです。私
たちはそこに帰りたいと。生きておる間に戦前生まれた墳墓の地に帰りたいと、帰してくれと。そこに
オスプレイが来たら、ますます普天間の返還は難しくなると。こういう悲痛な訴えでございました。
そして、私は、
外交防衛委員会としても、普天間の滑走路のすぐ先の方に普天間第二小学校とあるんです。そこの児童
たちは、校舎は防音校舎ですが、グラウンドはそのままですから、体育の時間は
飛行機が飛び立つ、
飛行機が着陸をするときは、その運動場、グラウンドにしゃがんでうずくまって耳をふさいでうつむいておるんです。これは恐怖の中にさらされておるんですよ。そういう
状態があの普天間
飛行場の周囲、
宜野湾市ということになるわけです。
ですから、ラムズフェルドが来られて、彼は
飛行機からそこを見たときに、これは大変だと、すぐ動かせとおっしゃった。そういうふうにして大きな動きになって日米は、橋本総理、モンデール大使は、五年ないし七年の歳月をかけて動かそうと、これが日米合意なんです。危険から、恐怖から人々を救おうというのがやはり普天間のスタートなんです。ところが、それから十六年の歳月がたっております。
したがって、
是非、民間から入られた
大臣、そしてそれについての知見を持っていらっしゃる
大臣、ところが、
安全保障論、
抑止力論、地理的優位性を云々をして、ひたすら
沖縄に押さえ込んでおくと。
日本全体あるいは
アメリカを含めて、太平洋を含めて考えていくならば、普天間は必ず外に移せる場所があると。ないと言うならば、
防衛省が、
外務省が、それは
日本の政治、とりわけ官僚
たちの怠慢であると。私は、新しく
就任された
森本防衛大臣にはそういうふうに
指摘を申し上げます。
したがって、官僚
たちも、自分
たちが進めてきたものを何が何でも辺野古、辺野古と言っておると、あと二十年になります、あと二十五年
たちます。そういうふうなことでは政治が存在するという意味が問われます。政治、政府が存在する意味が問われると思います。そういうことを
是非、
森本大臣は肝に銘じていただきたいと思います。
そして、今の私の訴えに対して、
宜野湾市を訪ねたい、第二小学校を訪ねたい、ヘリコプターが
墜落した
沖縄国際大学辺りを訪ねたい、訪ねたい、そういうお気持ちになられると思いますが、お気持ちをちょっと伺っておきましょう。