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秋葉分科員 ぜひよろしくお願いしたいと思います。
さて、本題に入りたいと思うわけでございます。
実は、先般、自主的避難区域の決め方について大いに疑義がある、納得できないということで、
質問主意書を出させていただきました。三問出したうち、総括的な答弁でございまして、全く私の
質問に答えようとしていない、納得のできない答弁でございました。先週の月曜日に全く同じ
内容で再
質問を出させていただいております。
きょうは
予算委員会の
分科会があるということで、
質問主意書を待たずに、
大臣にその決め方の問題点、そして今後の改善の見通しを伺いたいと思うわけでございます。
正直、私も、与党時代、政務官などは
経験をさせていただきました。普通、
質問主意書の場合には、政務官決裁、副
大臣、
大臣と上がっていくわけでありまして、私も、この
質問者の意図を考えればこういう答弁では不十分じゃないかと随分と思うことがございました。
やはり、
文部科学行政の最高責任者は
大臣であります。しかし、国民の意向を、いろいろと専門的な知見も反映させるためにさまざまな附属機関が置かれているのも事実です。しかし、附属機関というのはあくまでも行政を推進する上での一つの助言であり、アドバイスをいただくための機関ですから、最終的には、
審査会の答申を尊重しながらも、
大臣が決裁をしていく、これがあるべき姿だと思います。
先般、
平野大臣は福島県の白河市長にもお会いになりましたね。そこで、なぜ福島県で二十三市町村が示される中で漏れたのか、非常に納得ができないということに対して、区域をいわば見直す必要性は当面考えていないというような対応だというふうに新聞
報道では伺っております。
私の選挙区は仙台市でございますけれ
ども、いわば宮城県。たまたま四十七都道府県の線引きというのはありますけれ
ども、原発被害に関しては都道府県の枠組みというのは一切重要な
意味をなさないことは周知のとおりでございます。特に、
文科省のSPEEDIが生かされなかったことは非常に痛恨のきわみでございますけれ
ども、北西の方に、飯舘村の方に、北の方に風が吹いていて、そして、雨や雪もあったので、それが下に落ちてああいう高い濃度ができているわけでございます。
そういう中で、宮城県の南部の県民からいたしますと、具体的には伊具郡の丸森町、あるいは亘理郡の亘理町や山元町、あるいは白石市や七ケ宿、非常に飯舘村から近いところが年末の
審査会では入らなかったわけですね。
では、
審査会はどういう基準で決めたんだろうというと、発電所からの距離や避難指示対象区域との近接性、あるいは
政府などから公表された放射線量に対する情報、あるいは自主避難の状況などを総合的に勘案して決めた、こう言われているんですけれ
ども、ぜひお手元に配付した地図をごらんいただきたいと思います。
これは、黄色で書いてあるところが既に決まっていた避難指示区域でございます。そしてブルーで彩られているところが自主的避難の対象区域、二十三市町村でございます。ちょっと印刷の状況が不鮮明なところもありますが、
大臣、これをよくごらんいただきたいと思います。
放射能自体は北の方に強く流れているわけですね。これを見ますと、原発から六十キロ圏内の市町村は全て指定されているんです。原発から六十キロ圏内の市町村で唯一指定をされなかったのは、宮城県の伊具郡丸森町だけなんですね。
では、丸森は原発から六十キロ以内だけれ
ども放射線量が低いのかというと、むしろ、新地町や相馬市なんかよりは高い値が出ているんです。ですから、放射線量でいっても高い値が出ている。これらの四つの条件には全ていわば該当しているような現況があるにもかかわらず、どうも
審査会の前提は福島県メーンにということを思
わざるを得ない。
もちろん、福島県内で漏れた白河市もいろいろな言い分が当然あろうかと思います。一定の基準を設けてやる必要性もあったと思います。しかし、私は宮城県民だから言うんじゃなくて、本当に一国民として客観的に見ても、特に丸森町は、六十キロ圏内にあるというだけじゃなくて、最南端はわずか、飯舘村からは三キロしか離れていない、原発からは四十五キロ圏ですよ。二十キロ圏内が、あるいは三十キロ圏内までが避難区域になっていて、そこからわずか、飯舘から五キロ、そして原発から最南端で四十五キロしか離れていない。ここが漏れるなんていうことは考えられないと思うんです。
この決め方、やはりいろいろな、当然福島県内はもちろん、宮城県からも、これの決め方について、入れてくれということでの要望が相次ぎましたので、この間の
審査会でも少し議題になったようでございますけれ
ども、結果として、能見会長のように線量で区切るのがいいと言う人もいれば、あるいはほかの委員のように、線量だけじゃない、いろいろな意見がいまだに渦巻いている。委員の中には、基準そのものが決めようがないという意見まで出ているわけですね。
ですから、
審査会で出たことを尊重しながらも、最後は、これは
大臣決裁だと思いますよ。ぜひ、丸森町あるいは宮城県の山元町、こういったところは今後加えていくべきだと思いますが、いかがですか。