○伊東
委員 多くの団体が、賛成だ、反対だ、あるいは
問題点があるということで議論している最中のTPPであります。
総理のいわゆる前のめりの発言というか、そういうもののないように、ひとつお気をつけいただきたいと思います。
それでは、通告に従いまして、前田
国土交通大臣の出しました文書につきましてお伺いいたします。
先週、ちょうど一週間前でありますけれども、十一日に国土交通
委員会がありました。このとき、下呂市長選挙に絡んで署名された文書が違法、
違反ではないかという
指摘を受けて、その経緯について
調査をするということでありました。十六日に衆参の国交
委員会の
理事会でこれが発表され、翌日、きのうでありますけれども、国土交通
委員会で
大臣から説明があったところでございます。
これについては、御本人、軽率だったということでありますけれども、それで済まない
内容だというふうに思っております。実は、これを依頼した
山田良司衆議院議員が、下呂市長選挙の応援文書として概要を伝え、サインを依頼した、このように
記者会見をし、あるいは御自分のブログの中でも、
大臣に会った旨書いているわけであります。
さて、ここに示しているのが当該の建設業協会に宛てた文書でありまして、これは十一日に読ませていただき、そしてまた
問題点を
指摘させていただきましたので、ここでは省略をいたしますけれども、明らかに
大臣としての、一つの昇龍道プロジェクトというものを推進する、あるいは頑張るところを応援するんだというようなお話でありました。選挙の直前ということを
考えれば、事前運動あるいは地位利用に当たるのではないか、このように
指摘されているものであります。
山田議員が三月二十八日にホームページに載せましたものがございます。
大臣は、これをちょっと御存じなくて十一日の国土交通
委員会の御答弁だったんだろう、こう思います。それで、きのう、おとついの
調査報告書の中の日時が訂正され、あるいは署名をした場所が訂正をされたというふうに思うわけであります。
しかし、問題なのはこの依頼をした
山田議員の方でもありまして、三枚の写真とともに、やる気のある町を応援するというのが国の理想とするスタンスです、やる気のある町、元気な町には必ずカリスマ的リーダーがいます、前田
大臣もかつての同志石田芳弘さんの実力を十分知っておられ、
地域から
日本を元気にしていこうとする石田さんに強い期待を寄せられておりました、こう結んでいるわけであります。これはまさに石田候補への支援を呼びかけている文書でありました。
問題なのは、会話の
内容を忘れたと
大臣がおっしゃられている話であります。私が質問したのは、
大臣と
山田議員がお会いした半月くらいしかたっていない四月十一日であります。下呂市長候補の石田氏について、
山田氏が
大臣にお話をし、そのブログの中でも、石田氏に強い期待を
大臣が寄せていた、こう紹介しているわけでありますから、覚えていないというのは不自然なお話でありまして、これは言い逃れでないか、こう言われてもしようがないのではないでしょうか。
このときの会話の
内容をもう一度思い出しながら、お話しいただきたいと思います。