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佐田委員 つまり、面的、区画を決めて、その中で、学校がある、または公共施設がある、そして側溝がある、道路がある、いろいろな公物がある、こういうことについて、きょうは
国土交通大臣も
総務大臣も、皆さんいらっしゃいますから、
農林大臣もおられるから、そういう中でぜひ総合的に、これは所管がここ、ここは所管がここじゃなくて、
復興庁が
中心になって区画の中をしっかりとワンストップで
復旧復興をやっていただきたい、こういうふうに思います。緊急的にそんなことができるのかなというふうに思われるかもしれませんけれども、そういうことを進めなかったら、この
復旧復興はしっかりとできないと私は思いますので、ぜひその辺をお願いしたい。
時間がなくなってまいりまして、細野
大臣にも非常に重要なことをお聞きしたかったんですよ。
なぜかというと、細野
大臣、答弁は結構ですけれども、ぜひお考えいただきたいのは、今、ボランティアの
方々がおられる。ボランティアの方も一年間で
相当に入られました。人数的には九十万人ぐらい入られている、もう御存じだと思います。
私は、この間、新聞を見ておりましたら、そういう
方々が働いておる、テレビでも、働いているのがおる、私が行ったときも働いておられました。しかし、皆さん方、非常に防護をしていない。例えば、マスクをしていないとか作業着でやっていないとか安全靴を履いていないとか、こういうことが非常に問題になると思うんです。
瓦れきの中には、PCBやアスベストも
相当入っているわけですね。アスベストというのは、私もアスベストの救済法をつくりましたけれども、これでいわゆる暴露、吸って病気になった場合には、中皮腫といって大変悪質な病気になるわけですから、
大臣、この辺のことはぜひ気をつけていただきたい、こういうふうに思います。
これは答弁は結構ですけれども、やはり、そういうボランティア、良心でやられておるわけでありますから、なお一層、そういう
方々を守るような気持ちで、
大臣、ぜひやっていただきたい、こういうふうに思います。
最後になりますけれども、私も、もうこれは余り言いたくなかったんですけれども、散発的に八ツ場ダムの話が出てくるものですから、一応言うだけは言わせていただこうと思いまして、ちょっとまとめて持ってまいりました。
これまで、実は、過大な流量を設定しておるとか、キャサリン台風から何十年もたっておるから森林が
かなり生えてきて土壌が変化しているんじゃないかとか、いろいろな御批判を受けているんです。しかしながら、キャサリン台風というのは昭和二十二年に来たのでありますけれども、
平成十七年に利根川水系の河川整備基本方針というのができまして、これはもう
国交大臣には釈迦に説法でありますけれども、要するに、基本高水は二万二千立米というのが八斗島であって、その中で、下流部門の河道掘削であるとかそういうことについては一万六千五百立米、そしてまたダムの本体では五千五百立米を担当すると。このことについても、疑問があるとか、そういうことが、いろいろなことを言われておるわけであります。
これにつきましても、
平成二十三年の六月七日に日本学術
会議で、カスリーン台風当時と現在の利根川上流の森林増加に伴う土壌発達に低減効果を認めたが、数十年単位の土壌変化は考慮する必要はないというふうな結論が出ているわけですね。
それともう
一つは、これも同じ二十三年でありますけれども、この基本高水につきましては計算方法がおかしいというふうに言われておりましたから、
国土交通省で再計算をし、また、
東京大学、京都大学の方で別モデルでやっても、同じ二万二千立米前後であったということをぜひ御指摘させていただきたい、こういうふうに思っております。これも、日本学術
会議は二十三年の九月にこの数字も認めております、はっきり言って。これは認めるということになっております、正確に言うと九月の二日でありますけれども。
その後に、検討の場というものがありまして、これは有識者
会議が主催している検討の場で、これからの河川
計画については二、三十年レベルでやらないとできないでしょうということで、基本高水一万七千立米ということになりました。これは決して最終じゃありません。一万七千立米をやる、こういうことになったわけであります。
今、課題が出ております。
国土交通大臣に申し上げたいのは、生活再建法の整備の問題と河川整備
計画でありますけれども、ぜひ早くやっていただきたい。本当に、地元の
方々も大変苦しんでおりますし、早くやっていただきたいということは、もう全員が、
大臣もよく御存じのとおりであります。
あと、治水、利水、これらも非常に重要なことでありますから、ぜひこれをお願いしたいということであります。一日でも早く八ツ場ダムの完成をぜひお願いしたい。
今私が言ったことにつきまして、
国交大臣、最後に一言お願いいたします。