○
鹿野国務大臣 まず最初に、中
山間地におけるところの十から二十という形態を目指していくということについては、現実離れじゃないかというような
お話でございますが、これは御
承知のとおりに、実現化におきましてもいろいろ御議論いただいての
考え方を取り入れさせていただいたというようなことでございます。
そして、基本的には、中
山間地というのは、それぞれの
地域によって事情が違うわけであります。そういう事情の違う中で各
集落なりあるいは
地域において具体的にどういう経営を目指すか、徹底した話し合いの中で、
農業経営というものを安定的に継続できるようにするというようなことが大事なことでございますので、やはり、議論をしていただく中から何とかこの十から二十というふうなところを目指させていただきたい、こういうふうな
考え方でございます。
もちろん、平地におけるところの
状況からするならば、農地の
状況から見ても大変難しいことであるというふうなことは私自身もある程度認識をさせていただいておるわけでございますけれども、中
山間地においても土地利用という
農業というものが行われているわけでありまして、また、農地の連担化は困難だという場合でも、
農業機械の共有化、そういうようなことによってコスト低減というものも可能であるわけでありますから、できるだけ
集落営農等の組織・法人化というふうなものによって推進をしていかなければならないんじゃないかな、こんなふうに考えておるところでございます。
それから、新規就農につきましては、今、御
承知のとおりに、四十歳未満の若い就農者は一万三千人程度にとどまりまして、そのうち定着するのが一万人程度でございます。何とか若い人
たちにも定着していただくということで、年間二万人ぐらいの定着というものを、まず私どもとしては目標にさせていただいておるわけであります。そして、基本的に大事なことは、二年間は研修期間、そして五年間はきちっとした経営開始型というような形の
位置づけで、七年間というふうなことでございます。
もちろん、ですから、これは市町村それぞれによってリードしていってもらう。そして、そういう中でいわゆる人・農地プランというものを
位置づけしていただいてということでございまして、決して、今ばらまきというようなことでございますけれども、初めてこのような
事業を行うというふうなことでございまして、それだけ今若い人が求められているということでございます。それにきちっと応えていきたいということでございます。
それぞれの
地域においても、ぜひ、この新規就農というものの
制度を活用して、俺もやってみたいというふうなところ、私も
地域を回りますと、そういう声も聞こえます。そういう
意味では、きちっとこの
制度の
意味というものを理解してもらって、決してばらまきでないということにしていかなきゃならないと思っております。
とにかく、半端な気持ちで
農業をやってもらうというようなことではなしに、人生をかけて
農業にいそしんでもらうということのためにこの
制度を設けることにいたしたということをぜひ御理解いただきたいと思います。そういう
意味では、
地域全体としてのサポートが重要でありますので、できるだけ県なりあるいは市町村と連携をとっていきたいと思っております。
それから、プランナーの件でございますけれども、
先生御
承知のとおりに、私どもは決して
農業者を軽視しているわけではございません。
私は、今日まで三十年間、落選しようが、野党だろうが与党だろうが、本当に
先生と同じような気持ちで、
先生ほどそれだけの思いというものは、それは私は、もちろんそこまでの域に至るということではないわけでありますけれども、懸命に
農業者の立場というものを考えてやってまいりました。
そういう中で、六次
産業化というふうなものをこれから推進していくというときにおいては、実は、もう一番
先生が御
承知ですけれども、私のところも大変な食材を生産してもらっております。それを生かして、農家の主婦の人
たちが漬物をつくる。物すごくおいしい、大変おいしい漬物だ。しかし、なかなか販売ルートが確立されない。こういうふうなところから、せっかくのそういうすばらしい産品もそこで途絶えてしまうというふうなケースが多々あったわけでございます。
そういうことを考えたときに、やはり、
農業に今まで関係ない人も、販売ルートとかあるいは加工のプロもおるわけでありますから、そういう人
たちにプランナーになっていただいて、いろいろと
農業の世界に入っていただいて、指導するなんという立場でなしに、本当に一緒になってこの六次
産業化をどうやって進めるかというふうな形のプランナーづくりを今やっているところでございます。
そして同時に、実績を上げておる
方々には、ぜひ意見を言ってもらう、相談に乗ってもらう、このようなことからボランタリープランナーというものを
位置づけさせていただいて、そういう人
たちが各
地域にきちっと
位置づけされていくということになれば、それぞれの
農業者の人
たちが六次
産業化を進めるということにおいて、そういうボランタリープランナーの人に率直に相談をしていただくというようなことになりますならば、また一段といろいろな
意味で活力を生み出すところにつながっていくんじゃないか、そういう
考え方に立っているところでございます。