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町村委員 大臣、提案があればというより、僕は、内閣として責任を持って検討してもらいたいということを言っているんです。
それは、警察やら海保は、そんなところに自衛隊が出てきちゃいけないという例の権限争いが起きているんです。だけれ
ども、それを乗り越えて、まさに
政治判断で、
大臣、これは新法をつくらないと対処できないことはもう法律的にはっきりしているんですから、そのことを踏まえて、ぜひ大至急そのことを検討していただかないと、さっき言ったように、中国はどんどん尖閣のことをグレードアップしています。
そして、そういう、漁船を乗り上げて、そしてそこに自分の
国民がいるからそれを保護するという名目で彼らは軍隊を送り、
南シナ海の島々をどんどん奪取し続けている現実が、これまで何年にもわたってあるんです。その実態が尖閣で起きないということはあり得ないんです、核心的利益だ、こう言っているんですから。それがある程度もう既に予測されているときに、よくよく
考えますというのでは遅いんですよ。大至急そのことを検討していただきたい。
次に、普天間の
お話を伺います。
先ほ
どもちょっと聞きました。
日米同盟の根幹は、それは日米
安全保障条約であります。そして、この安保の根幹が普天間の問題である。非常に重大な問題であるという御認識は、
総理初め関係
大臣の
皆さん、お持ちをいただいている、こう思っております。しかし、鳩山元
総理の迷走に始まって、とんでもない事態に今なってしまっているということもよく認識をしておられると思います。
これは、私
ども自由
民主党も、党派を超えて
協力してこの問題を解決したい、こう思っているから申し上げているのであります。何もいたずらにこれを政争の具にしようなんて、もとより思っていません。これは一緒に共同して解決しなければ、
日本の
国益そのものだ、こう思うからであります。
私
自身も、今から約五十年近く前、学生
時代に、パスポートなるものを持って初めて行った先が沖縄でありました。そして、私はそのときに、海軍のごう、お堀の跡に行って、そして当時の大田少将が海軍次官に宛てて大変有名な公電を残された。沖縄県民かく戦えり、後世一層の御高配を願う。この沖縄の悲惨な現状というものを、私も、想像ですけれ
ども、いろいろなもので見て、できるだけ、沖縄のためにやれることは、自分がどういう立場に立っても何かやらなければいけない、そんな思いに駆られたことを今でも覚えております。
したがって、長い時間がかかりました。時間がかかり過ぎたという反省もあります。もっと早く、どこかの時点で強引にやっておけばよかったのかなとさえ思いますが、私
どもは、丁寧に、丁寧に、丁寧に、ある
意味では丁寧にやり過ぎたぐらい丁寧に、今日まで時間をかけて、そしていよいよもうあと一歩というところまで来ていたんです。
政権交代なかりせば、このお手元の
パネルにもありますけれ
ども、私
たちはもう既に、一年間でシュワブの環境調査をやり、準備書を送って、知事意見をもらって、そしてすぐに埋立承認願を出して、知事も埋立承認をするというところまで既に内々の
お話をつけていたんです。ところが、
政権交代になって、突然に県外とか
海外とか言い出した。それも、何のめ
どもないのにそういうことを言った。
仲井真沖縄県知事は、
民主党政権ができた当初は、現行案でいいとまで言っておられたんですよ。ところが、反対に変わった。それはなぜか。だって、時の
総理が県外と言っているんだから、それならそれをやっていただこうと思うのは当たり前じゃないですか。
ですから、まず沖縄県民の
信頼を回復するためにどうなさるつもりか。私は、三代の
総理大臣、鳩山さん、菅さん、
野田さん、三人でそろって沖縄に行って、まず沖縄県民に直接おわびをする。そのくらいのことをなさったらどうかと思いますが、
総理、どうですか、提案でありますけれ
ども。