○谷
委員 自由民主党の谷公一でございます。
きょうは、我が党が土曜日にまとめました
復興を加速するための方策、これを中心に、
平野大臣を中心とする政府に御見解をお伺いするなり、さらなる取り組みをお願いしたいと思います。お手元に、各
委員の方にもあるかと思いますけれ
ども。
もうすぐ三月十一日から一年になります。一年を前に、我々自民党としても、
被災地の
現状を見、何が足らないか、どうすればいいのか、どうすれば
復興を加速できるかというのを、党の
災害対策本部、東日本
大震災からの
災害対策本部、本部長は谷垣総裁でございますが、そのもとでワーキングチームをつくり、取りまとめさせていただきました。その座長として私がこれに関与させていただいたところであります。
これは、頭の中で考えたあれだけではありません。改めて我々自身が
被災地に出かけ、震災
復興の
理事をしております額賀先生も
福島に出かけ、
首長さんなり
地方議員の方々、あるいは仮設住宅に住んでおられるさまざまな方から御意見を聞き、まとめたものであります。
きょう一時半に、藤村官房長官に申し入れを行いました。しっかり各府省の方は受けとめていただいて、ああ、野党から紙が来たなんということではなくて、
復興は現に情けないほどおくれているんです。遅々として進んでいないんです。そういうまず危機感を持っていただかないとということを強く望みます。
例えば、後で話が出ますけれ
ども、
瓦れき処理でも、今までも質問をすれば、いやいや、七割は仮置き場まで行っています、あるいは、
自治体によっては九割ですと。仮置き場まで行くのが最終処分じゃないでしょう。十七年前の神戸のときは、一年たって四八%ですよ、処理は。残り五二%も、大
部分、最終処分場のめどはついていたんですよ。今はわずか五%でしょう。そういう危機感をもっともっと政府に持っていただきたい。そして、強い、熱い情熱でもって、責任感でもって取り組んでいただきたい、そういう思いで、この
復興加速への十の方策をまとめました。
方策一です。総額、そこに、お手元の
資料にございますように、政府は、
復興の加速期間で、五年間で十九兆円と言われています。十九兆円とは何ですか。別に根拠はないんです。十七年前の阪神・淡路の例をぱしゃっと、えいやで計算して、しかも何が入っているのかよくわからない。そして、いや十九兆円なんです、手厚く見ているんです、それで今まで、予備費を含めて、一次、二次、三次、四次、そして二十四年度
予算、十八兆円計上しました。そうしたら、誰だって残り一兆と思うでしょう。残り一兆、
復興加速期間でこれでできるのか。集団移転、あるいは
復興住宅、津波防災施設、さまざま目いっぱい、いっぱいある、
産業復興でもまだまだやるべきことはあります。
そうなると、そもそも総枠を
あと一兆などと決めずに、弾力的にとりあえず決めただけだ、
あとは
被災地の
皆さんの
要望をしっかり受けとめて、十九兆円が上限なんということは全然ありませんよということをもっと明快に言う必要があるように思います。
その質問の前にちょっとお聞きします。
集団移転は何万戸ですか。何万戸、集団移転を今
計画しているんですか。私は、政府からはっきり聞いたことがないんです。まずは教えてください。