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樽床委員 国民年金に入っておられる方について一番わかりやすい
説明というのは、シンプルなんです、基礎
年金とは
国民年金のことです、こう言えばいいんです。基礎
年金と言っていますが、これは
国民年金ですと。これが
国民年金の方には最もわかりやすい。
ですから、厚生
年金と共済
年金の方に対してどういう
説明をするのかというのは、ぜひ
政府の方でお考えいただいて、
年金に対していかに税金投入がされているか。実は
医療も一緒です。
医療のことを
説明し出すと時間がとんでもなくなくなりますから、私はきょうは省略をいたしますが、ぜひそのようなことで、
国民年金の方には、
国民年金の半分は税金なんです、こういう
説明をしっかりしていただきたい、このように思っております。
次に、実は、
一体改革の今回の基本の考え方を一言で言うと、
社会保障、それは
年金と
医療と
介護、そして小宮山
大臣が大変熱心であります子育て、この四つの目的税として
消費税を充てるということであるというのが、私の
一つの
社会保障と税の関係の一言で言う結論であります。
しかし、実は
国民の
皆さん方は、それが何となくわからなくて、
消費税は足らない
財源の穴埋めに使うのではないか、こういうイメージをお持ちなんですね。
実は、私は七年前に小泉郵政選挙で落選をいたしました。その後四年間、浪人生活をいたしておりましたが、その間に、当時、自民党と公明党政権下ではありましたが、当然、
消費税の議論が行われたことを覚えております。私はこの場にはおりませんでした。大阪の地元で日々活動をしておりました。私、そのときの、十数年間国会に籍を置かせていただいて、そして落選をして地元に帰って、そこで見ていても、その私ですら何となく、理解はするんですよ、理解はするんですが、イメージとしては、
財源の穴埋めにというイメージがぷんぷんくるんですね、私に対して。ぷんぷんにおうんです。そういうイメージがやはりあるんです。
これは、過去の長い長い、大蔵省から
財務省に変わった中で、事務局は全然変わっておりませんから、そのいろいろな過去のイメージが、今、
野田政権にもそのまま引き継がれているんですよ、
消費税という
言葉で。
消費税という、一度その
言葉に張りついたイメージというのは、よっぽどしっかりと変えなければ、そのイメージを引きずっていくんです。
民主党政権下になったからといって、多くの
国民の
皆さん方のイメージがそれだけで変わるなんということはないんです。しかも、
財務省はずっと一緒ですから、だからそれは変わるはずがないんです。こういう
前提に私は立っております。
総理は、実はお並びの閣僚の方の中で唯一違う経験をされております。それは、私と同じように任期の途中で落選をしたという経験をお持ちであります。私もそうであります。やはり、落選中に
国民の
皆さん方の声をしっかり聞いて、そしてまた国会に帰ってこられた、こういう経緯をお持ちであるということでありますので、
国民の
皆さん方の思いというのはしっかりと受けとめることができる、ほかの方ができないと言っているわけじゃないんですが、当然できる素養があるというふうに私は認識をいたしております。
確かに、今回の
消費税、この
法案のフレームの中では、
消費税は
年金と
医療と
介護と子育て、この四つに使いますと書いてありますが、イメージは払拭できていません。特に、この中でもぶっちぎりでその
財源が多いのは、
年金と
医療です。であるならば、
消費税を、正式名称は
消費税でもいいんですが、略称として、最も
財源の額が多い
年金と
医療というこの二つの
言葉を使って、略称であっても、
消費税、略称は
年金医療税、こういうことの方が
説明ができるんではないか。
こういうことに対して、実は、役人の
皆さん方は、いやいや、そういういいかげんなことをしちゃいけないんだ、こうおっしゃるかもしれない。しかし、ガソリン税ってみんな使っていますね。
政府もガソリン税という単語を使ってペーパーをつくっているんですよ。マスコミもガソリン税という言い方を普通に使っているんです。でも、ガソリン税は略称です。正式名称は、揮発油税プラス
地方揮発油税です。既に、
地方分も入れて揮発油税のことをガソリン税と言っているんです。
もう例があるじゃないですか。だったら、
年金医療税、略称で結構でありますが、そういう
言葉を使いながら、わかりやすく、
前原政調会長も
質問しましたように、きちっとそこに使われるんですね、その担保はといっても、
社会保障の強化であるとかなんとかであるとかといっても、これはわからないんですよ。強化とか安定、そういう
言葉よりも、名称を使った方がはるかにわかりやすいというふうに、理解をいただけるというふうに私は思いますが、
総理、お考えはいかがでしょうか。