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網屋委員 ありがとうございます。私は非常に大事な点だと思っております。少なくとも、
取引業者もしくは
マーケットから見たら、これは
金融庁が全て
管理監督をしているんだということが非常に大事な
ポイントだと思っております。
もちろん、新しい
商品を入れる入れないとか、いろいろなところで
所管の
大臣のところと
議論をしていただくのは、これはこれで大事なことだと思いますが、今
大臣がおっしゃったような例えば
トウモロコシの話、ただ、
一つ気をつけなきゃいけないのは、やはりそうはいっても、では、
日本でやれなかったら、シカゴでもできるしシンガポールでもできるし、いろいろなところで実はやれるわけで、
日本で
幾ら規制をしてもこれは余り、実は
現実的には今の
金融マーケットでは
一つの国だけでそれを牛耳るというのはなかなかできないということは事実だというふうに思っておりますので、そういう
意味からすると、
金融庁の役割というのは非常に大きいということをぜひ御認識をいただきたいと思っております。
それから、これはもう私の方から、時間もないので
一つ提言として申し上げると、
取引業者の中で第
一種金商業者の
財務基準の中で、いわゆる
商品だけを扱うところは
商品先物法に基づいてやるということになっていますが、やはり
業者の
健全性というのは非常に大事で、これは、特に
証券会社の場合はいろいろな問題がありましたけれども、例えば
最低資本金ですとか、それからいわゆるコンプライアンスの問題とか、そういったものをかなり厳しく今やってきているわけで、私
自身は、これは私の
理解として、経過
措置的な、ソフトランディング的な
意味を持っていると思いますが、基本的には、最終的にはやはり
商品先物の
業者についても同様の、同じ
基準、
監督でやるのであれば、
財務基準等々採用すべきであろうというふうに考えているところでございます。
あと五分なので、もう
一つお話をしたいのですが、実はこの新
成長戦略における、もともとは
総合取引所、今は総合的な
取引所になりましたけれども、そういう
取引所の創設というのは、先ほどから申し上げますように、一般の
投資家さんが
ワンストップで
取引ができる体制をつくる、それが結果的に
アジアの
市場に対抗できる
市場となり、最終的には
活性化を促されるというふうに
理解をしているわけです。
こういう
システム的な
総合取引所をつくることはもちろん第一歩として大事なのですが、実は
投資家さんから見ると何が大事かというと、
幾つかの
ポイントがあるんですが、
一つは、
清算機関、いわゆるセトルメント、これが一括してやれる。これはそういうふうになると思います。もう
一つが、
取引の
システムが統一されていること。今、東証と大証が合併の話がありますが、これは
システムが違うので非常に
混乱が実はまだまだ起こると思っていますが、これの
統一化は結構お金のかかる話です。それから三番目が、これは結構重要なんですが、
差し入れ担保の
共有化ということなんですね。
要するに、
商品先物等々をやるときに
担保を入れます、こっちで国債の
先物をやるというと、また
担保を入れます、いや、株の
先物をやるというと、こっちにまた
担保を入れますと。
これは
担保は共有できません。例えば、こっちで大もうけしているけれども、こっちは大損している、こっちはそのままで、こっちにまた追い証を入れてくださいみたいなわけのわからぬことをやると、実は総合的にやった
意味がないので、やはりまず
担保の
共有化ということをぜひとも御検討いただきたい。
それからもう
一つは、これはこの
委員会で決められることじゃないんですが、やはり大事なことは
税制だと思っています。どこまでまとめて
税制をやれるのか、いわゆる相殺ができるのか、その辺についての
議論がもしなされているのであれば、ぜひとも御
意見を伺いたいと思います。