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岡田(康)
委員 ありがとうございます。
被災地向けが、四兆、二兆、九兆とおっしゃられましたので、それを単純に足しますと、その二十・五兆の補正予算総額のうち、合計十五兆円が被災地に特化したものであったということかと思います。そうであれば、私は、もう少し
復興債でファイナンスできたのではないだろうか、そう思っているんです。
例えば三次補正のときも、少しさかのぼって、裏返すかのような形で、被災地のこと以外の
部分に
復興債を充てたかと思うんですね。そういう意味では、
復興債で例えば十五兆までファイナンスをさせていただくことができれば、税外収入をもって、この交付国債発行に至ることはなかったのではないだろうか、そんなふうに感じたりもいたします。
また、四次補正が、
財務省の
資料等でも、「整理整頓」という四文字が入っております。このことは非常に私も疑問に感じたところでございまして、整理整頓という言葉は、ともすれば、余ったから使い果たします、そんなふうにも誤解されかねない単語だと思いますので、その点はぜひとも、やはり国民目線で気をつけていただきたいなと思っているところでございます。
時間も迫ってまいりましたので、三つ目のところに行かせていただきたいと思いますが、きょうは、お
手元に
資料をつくってまいりました。これは、
野田総理や
安住財務大臣の応援の意味で、あえて
資料にさせていただいた紙でございます。ぜひ
皆様も見ていただきたいと思うんです。
最近、質問を聞いておりましても、
民主党政権になって、ばらまきをやって赤字国債の額がふえたとか、歳出総額がふえているんじゃないかとか、そういう質問がたくさん出ていると思うんですよ、予算
委員会でも。しかし、本当にそうなのか。私は、その点について、やはり総理や
財務大臣にしっかりと反論すべきところはしていただきたいんです。
この数字をまとめてきたんですが、当初予算について、麻生政権と比較をしております。麻生政権の当初予算の税収入と税外収入、そして公債の発行額。よく自民党の
先生方からも、過去においては三十兆円台の公債発行額だったけれ
ども、今は四十四兆になっているじゃないか、そういう御批判がありますけれ
ども、これを見ていただいておわかりのとおり、例えば二十四年度当初予算、当時と比較をして、税収入においてはマイナス三・七五兆ぐらい、そして税外収入の取り崩しも、なかなか厳しくなってきて、五・四兆少なくなっております。これをもってすれば、公債が十三・四兆ふえていますけれ
ども、これの相当
割合の説明がつきます。残り、まだ四・二七兆、これだけでは説明できない公債増がありますけれ
ども。
もう
一つ、国債費です。これは、借金の償還、利払いです。これは、過去の政権の方ほど責任を感じていただきたい
部分でもありまして、この国債費が、麻生政権当初予算と比べれば、約一・七兆ふえているわけです。これも差し引かせていただくと、実質、公債がやむを得ずふえている
部分というのは、私は、二・五兆余りだと思うんです。
社会保障関係費が毎年一兆ずつふえるというふうによく言われております。これは共通の理解だと思うんです。その当時から二年、三年たっているわけですから、その
部分でも十分説明がつくと思うんです。
そういう意味においては、私は、ばらまきをやって赤字国債がふえたとか歳出がふえたとか、そういうことにはしっかりと反論をしていただきたいと思ってこの
資料をつくらせていただきました。総理、いかがでしょうか。