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江藤委員 自由民主党の
江藤拓でございます。
きょうは、
質問の機会を与えていただきまして、ありがとうございます。
先ほどまで、私、ちょっと農水
委員会の方で
大臣所信の
質問をやっておりましたものですから、冒頭出ておりませんで、
質問がかぶってしまう部分があるかもしれませんけれ
ども、その点をお許しいただきたいと思います。
まずは、五月の六日、
茨城県それから
栃木県、
被災をされた
皆様方、亡くなった方にお悔やみを申し上げますし、心から、全ての犠牲者の
方々にお
見舞いを申し上げたいというふうに思います。
一つは、今月の八日に、F2からF3ということで評価を変えました。このF3というのは、一九六一年以来五例目ということで、二〇〇六年に北海道の佐呂間町で九名が亡くなった、そういう惨事から数えてまだ五つしか
発生していない、これは大変な惨事だったというふうに考えております。
しかも、
東日本大震災があって、そして大変な
被害を受けて、それがまだ
復旧半ばであるにもかかわらず、特に、きょうは政務官にお越しをいただいておりますけれ
ども、農業の方は
風評被害でも非常な
被害を受けて、その中でさらにたたかれるというのは本当にお気の毒で、私も
現地視察のメンバーに加えていただいて行ってまいりましたけれ
ども、本当にお気の毒で、我々政治家、力を合わせて何とかせないかぬという気持ちを大変強くいたしました。
実は、私の宮崎県も
竜巻はたびたび起こります。ことしに入っても、北浦町というところで、港で
竜巻が起こりまして、人的
被害はありませんでしたけれ
ども若干
被害が出ました。そして、私の住んでいる日向市でもけが人が出るような
竜巻がありましたし、大きいところでは、
平成十八年、これはF2ですけれ
ども、九月十七日、死者三名、重軽傷者百四十名、
住宅被害は、全壊が三十九世帯、そして半壊が百二十八世帯、そして、一番ここで問題になってきます一部
損壊、これが五百九十八世帯という大変悲惨な事例を私自身も経験いたしております。
それ以外にも、いろいろなものをまき散らして
竜巻は飛んでいきますので、
被害を受けた家屋は千五百戸以上ということになっております。
皆さん方、もしかしたらテレビで御存じかもしれません、日豊線のにちりんという古い電車が横倒しになって倒れている姿をごらんになった方もおられるかもしれません。
実は、あのとき私は、郵政民営化に反対をいたしまして自民党から追い出されてしまいまして、
無所属になってしまっておりまして、
災害が起こった次の日の朝早くには、もちろん夜が明けると同時に行ったわけでありますけれ
ども、当然この
委員会の
委員でもありませんでした。たった
一つの
委員会にちょこっと入れてもらえるという非常に冷や飯を食わされていたわけであります。しかしながら、
委員の
皆様方の御理解をいただいて、視察のメンバーに加えていただいて、
現地合流を認めていただいて、そして
地元選出の議員として私が見たこと、聞いたことをお伝えさせていただきました。
そのときに、自民党の政調会長は
中川昭一先生だったんですよ、もうお亡くなりになりましたけれ
ども。
無所属という
立場であっても大変かわいがっていただいた
先生ですから、
地元の事情と写真といっぱい持っていって、何とかしてほしいということを言いに行きました。
議論になったかもしれませんけれ
ども、
激特の話です、局激の話。
延岡市、ぴゅうっと通っただけでは、これだけの人的
被害が出ても局激の対象にはなりませんでした。そこを何とかなりませんかということを
お願いしましたら、これは運用の弾力化、政治の英断だったというふうに私は思いますけれ
ども、たまたま台風十三号が
発生しておりまして、この台風十三号の由来によって
発生した
竜巻だからということで、宮崎県を本激指定にして、そして
支援法の対象にしたんですよ。
ですから、今回もこういった
工夫が私は必要なんじゃないかと。そして今回、最初に申し上げましたように、
東日本大震災があって、そしていろいろな御苦労を続けられている中に、さらに追い打ちをかけるようなことが起こったわけですから。先ほど経産の方が、終わりの方だけちょっと聞いていました、なかなかやるのかやらないのかわからぬようなことを、役人
答弁をされておりましたけれ
ども、ぜひ
大臣、我々は、ここは英断をもって臨んでいかなければならないというふうに思います。
平成二十三年の一月に、いわゆる公共土木施設等に係る局地激甚
災害の指定は、これは改正をいたしました。私も
委員でしたから、本
委員会で改正をいたしました。これはよいことだと思います。当該標準税収五〇%以上だった基準が、税収が五十億以下の市町村において生じた二億五千万円を超える
災害について、二〇%以上とすると。
これはなかなかいい改正であったとその当時は思ったんですけれ
ども、今回やはり、これだけの
被害が起こったにもかかわらず、
茨城、
栃木県の方から、公共建築物の
被害がないということが一番の原因ですけれ
ども、局激にしてくださいという要請さえ上がってきていないということが、私たちとしては、この
制度自体が不十分だなということを非常に痛感するわけであります。
アメリカでも随分、最近は
竜巻も五倍ぐらいにふえたとか、私の新燃岳も噴火をいたしました。ひょうが降ったりタイの大洪水があったり、いろいろなことがあるわけですから、ぜひ、この
委員会の質疑を通じて、我々は震災
対応にもっと細かく
対応していかなきゃいけない。
特に、きょうは
竜巻のことについて集中的に申し上げますが、
竜巻は、もう何度も議論があったかもしれませんけれ
ども、通ったところはぐちゃぐちゃ、ちょっと外れたら何ともないという特異性を持っていますから、この特異性を持った
災害に
対応するものを、我々は、局激の見直しをするのか、それとも、別法を立てて今後こういう
災害に対して備えていくのか、私はいずれかの道を選ぶ必要があるというふうに考えますが、
大臣の御所見をぜひお伺いしたいと思います。