○遠山
委員 公明党の遠山清彦でございます。
羽田
大臣、遅くまで御苦労さまでございます。
本日は、本年四月十二日、当
委員会の
質疑時間を使いまして、前田前
国土交通大臣と
自動車整備にかかわる
現行制度の諸問題についてやりとりをさせていただきましたけれども、その内容を踏まえて、継続の議論を羽田
大臣とやらせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
まず、きのうの通告の段階で少し強目に要請をさせていただきましたが、
大臣、お時間が余りないかもしれませんけれども、四月の十二日の議事録に若干目を通していただきたいと要望をいたしました。時間も限りがございますので、一番大事な問題からお伺いをしたいと思います。
現在の車の車検
制度というのは、
平成七年の道路運送車両法
改正を受けて、いわゆる前検査後
整備、前に車検を通して後で
整備してください、こういう
仕組みが
導入されたということでございます。つまり、ユーザーの自己責任で、車両の最低限の保安
基準をクリアすれば、先に車検を通して、後で
整備していいですよという
仕組みでございます。
ところが、前回の
質疑で
指摘をさせていただきましたように、車検後の
整備を怠るユーザーが残念ながらいる。国交省の事務方は、一・五%にすぎないけれどもおりますという、一・五%を強調されていましたが、七千万台から八千万台、全国に
自動車は走っていますから、一・五%といっても三十四万台になるんですね。だから、車検を通して、その後しなきゃいけない
整備を放置している車が三十四万台走っているということで、
自動車は、もう
大臣御承知のとおり、凶器になり得る乗り物でございますから、これはやはり
自動車の
安全性ということを最重要視している法律の基本精神にも反する問題でございまして、私は、個人的には
現行制度の最大の欠陥だというふうに思っているところでございます。
そこで、
大臣に改めて、前田
大臣にもお伺いをしたことについて伺いたいんですが、この前検査後
整備という
制度の維持を前提とするならば、やはり後
整備のところをきちんと担保しなければならない。
私、前回の
質疑で申し上げたのは、この前車検、前検査後
整備で、後
整備をやらずに、二年たってまた次の車検に来たときは、あなたは後
整備をきちんとやっていないんだから、車検を最初に通すという前車検の
制度は拒否しますよということをすべきではないかというふうに前田
大臣に申し上げました。前田
大臣は、
研究しますという言い方で前向きな姿勢は示していただいたんですが、車検を拒否するというのはどうかなということでございましたけれども、羽田
大臣、御就任になられましたので、改めて、この点、どうやって後
整備を担保するか。場合によっては車検拒否というやや強硬な
制度も入れて、これを担保すべきじゃないかと思いますが、
大臣の見解を伺いたいと思います。