○中後
委員 今の
大臣の考え方の大筋については、私も同感なところはありますけれども、だからこそ順番とタイミングが大事なんだということなので、震災の後、原発事故の処理がまだ終わっていない中でのこのタイミング、
デフレ環境下でのタイミングということについてはしっかり考えなければならないと思っておりますし、TPPについてはまた別のときに議論させていただきたいと思いますが、私はそんなに楽観的な
お話ではないという気がしております。
以前、公共
事業が悪だと言われているような時期がいっときありました。公共
事業が大幅に絞られていく中で、私の地元でも、土木建築業者さんの
経営というのは、非常に急に厳しくなるようなことがありました。
資金繰りに困って、
金融機関から
お金を借りようと思っても貸してくれなくなって、余り筋のよくないところから
お金を借りたりする中でどうにもならなくなる。
ただ、
中小企業の方というのは、社員と社長が、もう顔と顔が見えるような距離感で
仕事をしていますので、社員のことを考えるとどうしたらいいかわからなくなってしまって、倒産というところもたくさんありましたけれども、夜逃げをした社長さんもおりますし、人によっては
経営者みずからの命を絶つというような事例も私は本当に目の前で見てくる中で、政治の判断で、本当に死ぬというところまで追い詰めてはいけないだろうなというふうにそのときに非常に強く思ったんです。
やはり、何かを変えるときには、タイミングとかスピードとか、そういうことをしっかりと考えていかなければ、いい方向に向かっていく中でも、自分に置きかえてみると、命をどうしようかというところまで追い込まれている
人たちのところに思いをはせなかったら、それはやはり政治ではないという気がします。
消費増税というのも、今
大臣からも少しありましたけれども、価格転嫁を失敗すれば、
中小企業にとって大変厳しい
状況となりますし、つい先日、私のところは漁師町が近いので、私の家に毎朝魚を売りに来てくれるおばちゃんがいますが、そのおばちゃんも、消費税を倍納めろと言われたら、私はもう
仕事を続けられないなんという話をぽろっと私にこぼしたりしているような
状況があります。それだけ厳しい中で
事業を行っている人がいるということもしっかりと認識していただきたいなと思います。
では、
法案の方の
支援事業の
担い手の
多様化、
活性化について
質問したいと思います。
私、この
法案については、どうやって
認定するのか、何を
基準に
認定するのかということ、それと、
認定者数だとか規模というのが非常に肝になるんだろうなと思っておりますが、現時点での考えがあれば、お聞かせをいただければと思います。