○
塩崎委員 ありがとうございます。
ですから、これから防災の
体制を考えるときに、修正
協議をするときにどうするかというのは、この取りまとめ案をベースにやはり考え、我々の
考え方と同じだと思うんですけれども、それをやはり考えていくべきじゃないかなというふうに思います。
次に移りますが、
ウェートマン報告というのが、去年六月にIAEAの調査団、その報告というのを一番
最後につけてあります。要するに、平時でも緊急時でも、電力
事業者それから
規制機関、
政府の役割というのは変わらずに、それで、緊急時だからといって混同してはならないというふうに
指摘されているわけです。
つまり、混同すべきじゃないということは、実は
日本は混同していたということを事実上言われちゃっているわけであって、ですから、緊急時になったらもう役割とか何かがぐちゃぐちゃになっちゃってよくわからなかったというのが
日本であったと思うんですね。
ただ、これは
細野大臣とは何度も
議論していますけれども、そうはいいながら、ハウエバーといって、とはいえ、特に過酷
事故などのときには緊密な
協力が必要だと。これがやはりこれからいろいろ原災本部の、あるいは、どういう
体制にするかは別にして、
災害が起きたときの
対策をつくるときの基本的に大事なところなんですね。
これは、緊密な
協力を持っているけれども、何度も言いますけれども、コオペレーション、クロース・コオペレーションと英語でこれは言いますが、コオペレーションというのは、もともと、
二つの対等のものが同時にオペレートするという
意味ですから、対等なものであって、その
一つ前にある、これは
原子力安全庁時代に
準備室がつくったものですけれども、
事故のときの原災本部の
事務を
事務局としてサポートするのがこの
規制機関の役割だというのが
政府案なんですね。これは違うだろうと。それは下になるんじゃなくて、対等のものだろうというふうに言いたかったわけであります。
そういうことで、我々にとって大事なのは、さっきちょっと
答弁で
説明しましたけれども、
原災本部長たる
総理と、我々のだったら
規制委員会が、やはり一体不離でやっていく。だから、そこに認識のギャップがないようにいつもクロース・コオペレーションをしていくということが大事なので、何となく、
三条委員会で
独立していると、勝手なことをやって自由がきかないみたいなことになっていますけれども、そんなために我々はつくるんじゃないんですから。やはり、
事故が起きたときにはちゃんとみんなで、内閣を挙げてと言っていますけれども、我々も同じように、内閣を挙げて、国家を挙げて、一緒にこれを押抑え込むというために我々は提案をしているわけであります。
これからちょっと幾つか質問をするんですが、
前提として言わなきゃいけないのは、やはり今までの
組織は、どうしてもまず
独立性がなかった。それから
専門性も、人材的にJNESに固まっていっちゃったり、いろいろあって
知見も必ずしも十分高くなかったわけですけれども、いずれにしても、今度新しい
組織をつくったときには、
独立性を確立させる、そして
専門性も、
専門性の高い人、やる気のある人材を集めるということでありますから、使命感も覚悟もこれまでよりもはるかに多く、強く持ってもらわなきゃいけない。それで、持ってもらえるだろうということを
前提にしなければいけないと思うんですね。
それをやることを
前提に、我々のだったら
委員長は認証官ですから、言ってみれば
大臣クラスですよ。何か
政治家の
大臣じゃなきゃいけないという話がありましたけれども、何か、防衛
大臣で
政治家じゃない人がおなりになられたような話をきのう聞きましたが、まさに人の命を預かる防衛
大臣が
政治家じゃなくなったですよね、今度。そういうことについての意見もちょっとお聞きをしたいんですが。
そういうことで、これからは変わるんだということを
前提に申し上げたいと思うんですけれども、まず最初の質問は、メザーブさんがこの間
事故調で来られたときに私も話をいろいろ聞いたりしていましたが、そのときに、最も情報が集まって、最も
知見を持っている人が最も
リスクの低い
判断をするということをメザーブさんはおっしゃっていました。これについて
細野大臣は御
同意されますか。最も情報が集まって、最も
知見をたくさん持っている、そういう人こそが一番
リスクの低い
判断をするだろうということについてどうでしょう。