○東(順)
委員 考え過ぎじゃないでしょうか。それでも、やはりもうちょっと
答弁になる
答弁をしてもらわないと困ります、物すごく
国民的関心が強いんだから。
もちろん、
外交に関することだし、東京都の
関係とかがあるわけですから、言えないことがあるでしょう。しかし、寸どめしてでもい
いからもう少し、いわゆる情報というかメッセージというのは、やはり我々を通して、
国民を意識しながら
政府はメッセージを出すわけですから。これじゃわかりませんよ、誰が聞いたって。そうすると、買うのか買わないのかということがわからなかったら、それを前提にした
質問もできな
いから、やめます。
次に行きます。
今度は、北朝鮮問題で私は
総理に聞きました。最近、何か知らないけれども、北朝鮮の中で微妙な変化が起こり始めているという気がしてしようがない。やわらかい映像がどんどん出てくる。金正恩の奥さんと称する人の映像がしきりに出てきたり、あるいは子供たちと笑顔で交わったり、いわゆる硬質なものじゃなくて、やわらかい感じの映像がどんどん出てくる。総参謀長がいきなり全ての役職を剥奪される。何か起きているんじゃな
いか。これをどう受け取るかということで、僕は一つの提案をしました。
非常に不幸なことは、残念なことは、
対話と圧力ということで、ここまでの経緯の中で、もう圧力しかかけ続けざるを得ない
状況に両国間は立ち至っている。ミサイルの問題、核実験の問題、今はもう圧力オンリーになっている。そうすると、拉致問題というのは解決が完全にとまっている。これを少しでも進めないと、もう拉致被害者の家族の
皆さんはどんどん高齢化している、自分の寿命との闘いに入っておられる。これは、やはり早く国として目鼻をつけないと大変申しわけない話だ。
北朝鮮の中で微妙な変化がどうも起こってきている、やわらかい感じの変化が起こってきているんじゃな
いか。したがって、
対話と圧力というその基本的な対処の仕方は堅持しながらも、
日本政府として、いつでも
対話の窓はあいていますよというシグナルを意識的に、国交がないとは言いながらも北朝鮮に送るべきではないのかと、意識的に今このタイミングで、こう僕は
質問したんですね。
そうすると、これまた、いわゆる今まで
答弁してきた
言葉がそのまま返ってくるんですね。
現時点で、日朝間の
対話を再開し得る
状況ではない、
政府としては、北朝鮮をめぐる動向について不断に情報収集、分析を行うとともに、北朝鮮が拉致、核、ミサイルといった諸懸案の解決に向けて具体的な行動をとるよう、
米国や
韓国等と緊密に連携しつつ、引き続き強く求めていく
考えである。これまで耳だこですよ。それをわざわざまたこういう
答弁で終わらせちゃう。いわば手あかのついた
答弁ですね。しかし、かの国は確かに何か変わり始めているんですよ。それで、僕がそのシグナルを送ったらどうだと提案をしたということに対してこの
答弁。
野田政権は、拉致問題の迅速な解決の必要性ということをシビアに本当に思っておられるのかどうか、一日も早く解決しなきゃいけないという焦りにも似た政治の責任というのは本当に感じていないんじゃな
いかと僕は非常にがっかりしました。もう失敗しないように失敗しないようにということで、バランスばかり
考えて、そのような
答弁しかしない。
玄葉大臣はどう思われますか。本当に拉致問題は何も進んでいないじゃないですか。
それで、ついこの間、ミスターXが銃殺されたという新聞記事がばんと出たじゃないですか。あのときだって、実は小泉内閣のときに、あくまでも新聞記事ですよ、二十回以上にわたってミスターXは
日本側とずっと水面下交渉をやっていたということが書かれていたじゃないですか。
外交というのはこういうものですよ、表に出なくても。シグナルというのは、そういうことも含めて、何かやっておられるんだったらいいんですが、何にもやっていなくて、ただこの
答弁ということで終わるということになれば、甚だ僕は残念だなと。
大臣、どう思われますか。拉致問題です。
〔
藤田(憲)
委員長代理退席、
委員長着席〕