○福嶋(健)
委員 福嶋健一郎でございます。
まず冒頭、今回の
北朝鮮の
ミサイル発射、これは
国連安保理決議に違反する暴挙である、もう到底許しがたいということを申し上げておきます。
本来であれば、この質疑においては、そもそも
北朝鮮に
ミサイルを
発射させない
日本の外交及び
安全保障上の戦略が一体どうだったのかということを
検証する、これが私は望むべき当
委員会のやりとりだとは思いますけれ
ども、残念ながら、その前に、今回の
発射事案に対する、むしろ
政府の
対応というのが本当に適切だったのかということについて、与党の立場からもきちっと
検証していかないといけないというふうに私は思っているところでございます。
当日、四月十三日、現地では、
自衛隊、そして警察、消防、海保、たくさんの皆さんや、あるいは
関係自治体、団体の皆さん、何よりも
沖縄の県民の皆さん初め
国民の皆さんが非常に緊迫をしていた、こういう
状況の中で四月十三日を迎えたわけでございます。これからの質疑を通して、
政府としてたくさんおっしゃりたいこと、いろいろとそれなりの理由はあるかもしれませんけれ
ども、
国民の立場に立ってください。
沖縄県民の皆さんの立場に立ってください。
これは、八時前にテレビで、ワイドショー
あたりで、最終のところで速報が出た。
ミサイルが
発射された模様、未
確認だけれ
どもという速報が出て、大体
国民の皆さんはそこで第一報を知るわけですね。その後に、では、
Jアラートが鳴ったかというと、鳴っていない。八時過ぎに
エムネットが、先ほ
どもありましたけれ
ども、
我が国は
確認していないということがまた速報で流れる。そして、八時半前後に
防衛大臣と官房
長官がおのおの会見をされる。
最終的にはどうだったのかというと、今の質疑でもありましたけれ
ども、
Jアラートは鳴らずに、その後、
政府のコメントの中では、警告をするということはお騒がせをすることだというふうなコメントもされているところでございます。
つまり、
国民からしてみれば、もう知っているわけですよ。何を知っているかというと、
ミサイルが
発射されたら、十分少々で
上空を通過して、場合によってはそこにどんと落ちるということを、
国民はもう知っているんです。そういう中で、時間はかかるし、
協力関係にあるアメリカとか韓国の言っていることと違うことが流れるし、
国民に対する広報が一本化されていないし、
発射情報に基づいて、当然、誰もが作動すると思っていた
Jアラートが全く動かない。後になって、言葉は悪いですけれ
ども、便りのないのがいい証拠みたいな、そういうような感じになっているのではないか。
要は、
発射情報を
Jアラートに乗せる
タイミングを実は逸しているんじゃないかということを、私は先週、地元に帰って、何名かの皆さんからこういうお話を
伺いました。ぜひともこのことはただしてくれということで、すなわち、
情報が伝達されないということと時間がかかることに対しての不満と不安を感じておられるというところであります。
結果的に、
発射されて一分から
二分で
落下、
我が国の
レーダーでは
探知をしない、できない。ある
意味、この事象自体は
政府にとっては
想定外のことだったかもしれませんけれ
ども、これは、日程とかコースとか時間帯とか、もう前からわかっている話ですよね。それをそのまま信じるとしても、そういう中で、結果的にこういうふうに錯綜してしまうということは、むしろ、
国民にとってこの事態が
想定外なのではないかというふうに思っております。
とにかく、不測の事態に
政府がどのように
対応していったのかということについて、
国民の皆さんの疑念を払拭したいということで、このことを認識していただきながら質疑に入りたいというふうに思っているところでございます。時間もありませんので、簡潔に
お願いをいたします。
まず、この
Jアラート、システムは消防庁が所管をされています。消防庁にお
伺いしたいんですけれ
ども、この四月十三日の当日、
Jアラートはシステムトラブルを抱えていたことはないかというのがまず
一つ。そして、もう
一つは、今回の
事案において、
Jアラートを作動させる、そういう場合でも、その
発出する
情報については、消防庁としては、システムを運用する立場上、関与をする余地はないのかどうかということについてお
伺いしたいと思います。