○東(順)
委員 公明党の東順治でございます。両
大臣、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
私の方からも、ただいまございました
中国の船舶の領海侵犯、あるいはまた北朝鮮の人工衛星の予告、これについては、的確に情報をつかみ、きっちりとした
対応を私の方からもぜひお願いを申し上げたいと思います。
それから、参議院の
予算委員会あるいは当
委員会でもいろいろな方が取り上げておられました、この三・一一の
大震災一周年
追悼式の
台湾に対する非礼の問題ですね。これは当然だと思います、いろいろな方が取り上げるのは。私も、どうしてこんなことになっちゃったんだというふうに思いますので、まずこの点に触れたいと思います。
これについては、
大臣も謝罪の意を表明したり、あるいは総理も謝罪の意を表明したり、さまざまにやっておられますが、大変残念なことは、覆水盆に返らず、こういうことなんですね。
政治主導という言葉はよく使われますけれ
ども、結果的にこういうふうになっちゃう。外交団という仕切りの中でやりましたからというような極めて事務的な
対応、これをそのままスルーさせてしまっていた。結果として、大変な非礼につながっちゃった。これはやはり、まあ手あかがつくぐらいに使われている政治主導という言葉、まさにこの欠如ということの結果として、こういう形で出てきてしまうということは、極めて私は残念に思います。
大臣、実はこの前日に、
日本と
台湾の、オール・ジャパンとオール
台湾のプロ野球選手たちの
東日本大震災を
支援するチャリティー試合があったんですね。大変真剣な試合でしたよ。およそエキシビションという感じのない極めて真剣な試合でしたよ。楽天の
田中投手が先発で出て、彼はホームランを打たれたことに対して物すごい落ち込んでいたというぐらいに、この試合にかける、つまり、この試合を大成功させるということがどれだけ東
日本の被災者の
皆さんの励ましになるかという、極めてすさまじい真剣勝負でしたよ。
台湾の選手たちも非常に真剣でしたよ。
この二つの国のオール・ジャパン、オール
台湾の試合に、
日本側はどうして
台湾という国を選んだんだろう。これは
台湾に失礼ながら、プロ野球の実力差というのはまだまだ相当な開きがあるんですよ、
日本と
台湾では。しかし、あえて
台湾と。これは最高額、お金にしたら何だと思うんですけれ
ども、二百億程度の大変な援助金、義援金というものを寄せてくださった
台湾、そして救援物資だ何だかんだ、当初から大変厚い心を
我が国にずっと寄せ続けてくださっている、そういう国でしょう。それを外交団という仕切りでもって指名献花ということから平気で外すという、極めて冷たい、事務的、官僚的、こういう仕切りは非常に残念です。
私は、
新聞報道でしたけれ
ども、外交部長のコメントを読みましたよ。こういうふうにおっしゃっていますね。野田佳彦首相の
新聞寄稿などで
日本の
謝意は伝わっている、義援金は思いやりの結果で感謝を得る目的ではない、
関係は花束一つで揺るがないと答弁した、こうあるんです。確かに一つの国という形の認めはないかもしれないけれ
ども、
実態として、これほど
我が国のことを心配し、厚い厚い思いを寄せ続けてくださっている。そして行ってみたら、指名献花がなかった、二階席だった、そういうことを受けて、なおかつ、花束一つで
関係は揺るがないというようなコメントを発するというのは、大人というか、大変重たいものがあるなと私は感じましたよ。
だから、外交というのは、本当に大事なものですから、先ほど岩屋
委員が、外交や
安全保障あるいは社会保障は、党派に
関係ないよと言われました。私も全く同感なんです。だから、こういったニュースが世界を駆け回ることによって、各国で
日本外交の稚拙さみたいなことが何となく言の葉に上るみたいなことは耐えられないんですね。
こういうことに対して、改めて伺いたい。
私は、もっと言えば、即座におわびのための、官僚なりなんなり、あるいは政務三役でも結構ですよ、直ちに
台湾に行かせて、大変申しわけないことをした、非礼だった、申しわけございませんというぐらいの、そういう手を打つことが私は政治主導だと思いますよ、少しでもリカバーしようと。いかがでしょうか、
大臣。