○森まさこ君
大臣のホームページにはもう少し書いてあるんですけれ
ども、この
事件は大変残酷な
事件ですけれ
ども、
被害者の方が交通事故で体が不自由な高校生、定時制に通っていたけれ
ども、勉強して今度全日制に移ることになった。そして、非常に喜んでいたら仲間の二人がお祝いの会をしてやると呼び出して、障害者のくせに全日制に行くのは生意気だと言って、顔、頭、足、腹、所構わず無抵抗の
被害者を七十回以上殴った。それで、
被害者の顎は外れ、顔は
たちまち原形をとどめないほど膨れ上がった。意識を失いかけた
被害者を、この二人の少年は高さ六十センチほ
どもあるコンクリート台からプロレス技のバックドロップで頭から地面にたたきつけた。さらに、別の場所に移動し、二回バックドロップを繰り返した。失禁して泡を吹いた
被害者を更に一メートルほどの高さからコンクリートに頭を打ち付けた。そして、障害者だから助ける価値がないとか、こういうことをいろいろ言っていたと。こう言って、この二人の少年が
被害者に水をぶっかけて、暴行は一時間半以上も続いて命を失ったという、こういう本当にむごい犯罪でございます。
この
被害者の
お母さんが、
大臣がテレビ番組に出ているとき、これ、民主党ネクスト
大臣のときに出ておられるときに
被害者の
お母さんが来たときに何と言ったかというのは、これは
平岡大臣のホームページに、私はこういうふうに発言をいたしましたという、以下に記させていただきますと書いてあるところを読み上げますと、その加害者の人にその死の恐怖を味わわせるという気持ちで、あれですかね、私は、あなた、あなたというのは
お母さんが、本当に幸せというか納得するというか、できるとはちょっと思えないんですね。むしろ、そういう悪いことをした
子供たちはそれなりの事情があってそういうことになったんだろうと
思いますけどというふうに言った。それに対して、
お母さんが事情って何ですかと問いかけたら、ここから先は、先ほど
大臣がおっしゃったとおり、いやいや、事情というのは、要するに彼らがどういう環境で育ってきたとか、どういうふうに大人とか親とかの関係であったとか、まあいろんなことがあったわけで、それはとにかくおいておいて、その加害者であった
子供たちにどうなってもらいたいのか、その
子供たちが
自分を反省し、これから人生を歩んでくれるということには、そのようなことはもういいから、とにかく死の恐怖を味わわせてやりたいということですかと、そういうふうにおっしゃったというふうに
大臣のホームページに書いてあります。
確かに、少年法の精神は精神としてあります。私
たち法曹、そして
法務委員会の
国会議員はそれは
理解していると
思います。ただ、犯罪
被害者の
お母さんにこれを言うというのは、これは本当に人間としてどのような気持ちでおられたのかと私は思うんですよ。そして、その後、
お母さんに電話一本の謝罪をしたということですけれ
ども、
お母さんはまだ怒っていらっしゃる、気持ちが傷ついていらっしゃる。
そういう中で、一昨日、我が党の平沢議員がお線香を上げに行ったらいかがですかと言ったら、そう言われて初めて、じゃ、そうしますというような趣旨のことをおっしゃいましたけれ
ども、その前の
答弁では、
自分は電話で謝罪をし、その前にホームページで、先ほどのような引用をした上で、ホームページで謝罪をしたので、それで十分な謝罪をしていると考えているというふうにおっしゃったんです。
私はそれは違うと思うんです。先ほどからの、被災地のことも
大臣所信に書いていただけませんけれ
ども、そういうようなことの
一つ一つの
答弁を見ても、何か本当に誠意が感じられない気持ちがいたします。犯罪
被害者の施策については、その後の衆議院の
質問で答えていらっしゃいますけれ
ども、その答えたことを本当に魂を持って取り組んでいただきたいということを申し上げたいと
思います。
先ほどから申し上げてきましたとおり、
大臣所信を、
大臣が五人目ということで繰り返してきて、なかなか功を奏していないということからも、この
法務委員会、大変課題が山積しておりますので、私から
委員長にお願いをしたいのは、この間ずっとこの
法務委員会の課題であります尖閣問題とか、それから検察庁のフロッピーディスク改ざん
事件もありました。これに関して検察の在り方検討会からも報告をいただいておりません。また、最高検の報告もいただいておりません。ですので、しっかりとこういうことについて、早くまた
委員会を開いていただいて、集中審議をしていただきたいということを申し上げます。
委員長。