○藤原良信君 藤原良信でございます。
限られた時間でございますので、私も簡潔に御
質問させていただきますので、御
答弁もよろしく
お願いいたします。
また、日ごろは、
前田大臣を始め政務三役、そして
政府委員の
皆様方の御尽力、御
努力に敬意を表したいと思います。
今いろいろ御審議をされまして、重複するところもあると思いますけれ
ども、
見解を改めてお聞きする場面もあると思いますので、よろしく
お願いいたします。
大臣、冒頭なんですけれ
ども、これ、今回の
法律案の提案の理由の
説明をいただきまして、その冒頭、今も御議論ありましたけれ
ども、今回の
法律案でございますけれ
ども、
ハード整備を今までは中心にやってきたと、
ハード、
ソフトをということは書いておりますけれ
ども、これを組み合わせて、そのほかいろいろ組合せをしてやっていくんだと、これはよくよく理解をいたします。それから、今の御審議でもそうだったんですが、
大臣の
答弁の中で、
ハードを重点にやってきたけれ
ども、それを超えるようないろんなことが出てくる場面、よって
多重防御をしていくんだと、これも理解いたします。
ただ、重要なこととして改めて御
見解をお示しをいただきたいんですが、今
吉田先生からも
お話ございましたけれ
ども、懸念材料は懸念材料としてなんですが、私は
ハードは
基本だと思うんです。
基本でございます。このことが前提で進まないと、私は
防災の町づくりには行かないと思います。
といいますのは、私は毎週
地域へ行っていますが、例えば具体的には釜石市の市長あるいは大船渡市の市長、久慈市の市長もそうなんですが、これは被災をいたしました。これからの
復興計画、町づくりを今発表をしつつございます。
基本は、防波堤を造って、防潮堤を造って、それから町の高台移転とか、いろんなことを組合せをして、これが初めて町づくりになっていきますということなんです。防波堤、防潮堤がない海沿いの町というのはとても始まりませんと言うんですね。
ですから、この
法律の中で、否定はしていないんですけれ
ども、あたかも
ハードが良くないというような形にとらわれるような出だしのようにどうしても思われて仕方ないんですよ。ですから、私は、監督官庁の最高
責任者として
前田大臣の御
見解をお示しをいただきたいんですが、
基本は社会資本の
整備です。
先ほど来、谷合
委員が、今いませんけれ
ども、命の
道路の
お話ありました。釜石市の鵜住居
地域で、小学校、中学校があったんです。
地震が来まして、子供たちが五百名ぐらい逃げるんですね。私の隣の
地域ですから。それで、ある福祉
施設までたどり着くんです。で、そこからもうちょっと上に逃げようということで逃げたそうでありまして、たまたまなんですが、三陸自動車道が一週間ぐらい前に一部分開通していたんです、たった一部分。そこに逃げて全員助かったんです。四十五号線を逃げていたら全部死んでいましたよ。
ですから、ましてや
沿岸沿いは御案内のとおり四十五号線一本だけなんです。今まで、こういうことがなかったら、不便だけれ
ども我慢をしてやってきた
地域の
一つであります。もう仕方ないんだろうと、そう思ってそこで生活してきていたところの
一つなんです。私はそこの人間でございますから、よくよく分かります。今回の
津波だけじゃなくて、一旦
災害が起きたならば、区間が止まったらどこにも逃げられないです、もう。
今回、国交省が発表をいたしまして、八戸から仙台まで七年間で三陸自動車道を完成をいたします。大変いいことだと思います。
基本は社会資本の
整備なんです。私はそう思います。この
津波法案というのは、いろんなことを組み合わせていくことはいいけれ
ども、しかしながら
基本を忘れては絶対あってはならないと思いますが、御
見解を賜りたいと思います。