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佐藤信秋君
是非、総額増やしながら一括交付金の分を上乗せする。だから、五・八兆円に上乗せする、こういうような形でおやりいただきたいと思いますし、また制度設計の方は市町村長の意見を十分聞きながら。私は、一括交付金、
地域自主戦略交付金やって一年目ですが、本音のところは、ちょっと緊急
対応といいますか、ピーク時への
対応という点について十分
対応し切れないなというような意見が強いということを申し上げておきます。直した方がいいんじゃないかと思いますけれども。
そこでもう一つ、せっかく後藤副
大臣おいでいただいているので、同様に、地方出先機関の問題を少しお伺いしたいと思います。
特に、
整備局を広域連合に移譲するかどうかと、こういうような御議論もあると聞いております。広域連合は、関西広域連合が一応形としては存在はしていると。大阪の場合には、大阪府知事が市長におなりになられて、府と大阪市がどういう関係になるか。大阪都というような構想もおやりになる中で、関西広域連合ということがどういう形でまとまっていくのかというような問題もこれから出てこようかと思います。
そういう中で、
整備局だけではもちろんないんですが、やっぱり国が根幹的な
施設の
整備、管理、運営、こういう形でやっていかないと、危機管理はもちろんですけれども、危機管理はもちろんなんですが、国の
機能といいますか、あるいは国際的な競争力とか、そういう面でいくと、しっかりと持つべきものは持っておくべきだろうと。実は多少抽象論かなと、こんなところはありますが、しかし
ネットワークの根幹というのはそういうものなのであって、どこの国でも国がしっかりとやっていきましょうという部分は当然持っているわけであります。
今度の
大震災や台風
災害、水害もそうですが、でやっぱり
整備局、随分大活躍をしていただきました。人数でいいますと、ちょっと調べていただいたら、
東日本大震災ではテックフォース、この中にリエゾンも入っていて、市町村にリエゾン、連絡役が行く。この人たちが衛星携帯電話なんかも持っていったりして、随分お役に立っていた。やっぱり市町村長、随分と感謝しておられて、この人たちがマックス一日当たり
最大で五百五十人ぐらい出ておられて、全体としては延べでいくと一万八千人、
大震災では。それから、台風十二号、十五号でいくと一日
最大二百七十五人で、総人数で五千人を超えると。
これはいざというときだけの問題ではありますが、平常時にきちんとした管理しながら、いざというときに動くと、これがまた大原則だと思うんですね。いきなり危機管理だけというか、そのときだけ行きましょうとか、そういうことにはなりません。特に、市町村長や地元に詳しいと。あるいは
東日本大震災の場合には、発災した三月十一日の翌日に九州からも車で東北に入っているんですね。そういう機動力の問題、危機管理の問題、それから現場を知っている、あるいは市町村長や知事あるいは行政担当とつながっていると、ふだんのそうしたことがいざというときに生きると、こういう問題があります。
市町村長たちが大変今心配していまして、
整備局等を広域連合に移譲と、こういうような議論だけ進められると本当に困るんだと、これはほかの出先機関ももちろんそうなんですね。きちっと
評価しながらどうしたものだろうという、きめの細かい議論をしていかないと、いたずらに不安を招く。不安を招くだけならいいんですが、市町村長たちがお集まりになられると最近そういうお話を随分聞くものですから、これは報道だけかもしれませんが、ちょっと走り過ぎかなと。やっぱり、一歩一歩固めていく。地方と、市町村、基礎自治体、それから都道府県、ブロックの何らかの
在り方、そして国。そうした
役割分担、受皿なんかも併せて議論しながら、先行き道州制ですよというなら、道州制の姿形というのをきちっとして、その中でブロックとしての
機能というのはどういうふうに持たせるか、持つのか、都道府県はどうかと、こういう
役割分担の議論をしっかりしながらやっていかないと、いたずらに不安を招いて、だからこそ市町村長たち始め大変心配だなと、こういうお話を顔を見るたびに私もされるんで、それはまあちょっと伺ってみようと、こういうので、済みません、後藤副
大臣改めておいでいただいたんですが。
私自身は、拙速に出先機関を廃止あるいは移譲、これはやるべきではないと。全体の姿形をどうするか、国や地方の
役割分担の形をどうするか、基礎自治体をどうするか、こういう議論を踏まえながら、ステップ・バイ・ステップでいくべき議論だし、本来、危機管理というような
機能を持っている
整備局を廃止や移譲というのはとても考えられないな、やってはいけないなと、こんなふうに思いながら御
質問申し上げるわけですが、特に市町村長たちが大変に心配しているというのも実態でありますので、その辺よくよく意見聞きながら、ステップ・バイ・ステップでやっていくんだということを
是非お答えいただきたいと思いますが。