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丸川珠代君 米印だとほとんど事項要求みたいなもので、本当に
予算を獲得できるんですかというレベルの話なんですね。ここをきっちり明らかにしないと、やっぱり今の
財政に対する信頼と同じ話で、本当に
厚生労働省はこれをきちんと
財務省から勝ち取れるのかどうかというところが不安ですね、非常に。
是非ここのところを、税と
社会保障の
一体改革の
議論を我々に乗ってこいというのであれば、ここもきちんとお示しになった上でどのような形にいたしますということで
お話をいただかないと乗れないとはっきり申し上げます。
そして、今、税と
社会保障の
一体改革について、残り時間が少なくなってきたので一点お伺いしたいんですが、
年金制度改革について前原政調会長が十一月二十日のNHKの番組で、いわゆる一元化ですね、厚年と共済だけではなくて
国民年金も通じた一元化、こういうもの、あるいは七万円の最低保障
年金について、二〇一三年度にその
改革の
法案を出すことを目指すとおっしゃっている。
一方で、現在、税と
社会保障の
一体改革の
議論というのが、例えば
社会保障審議会とか民主党の
厚生労働部門でも
議論されていると。これ、
年金の
改革についても医療、介護のみならず
議論されていますが、これ、一部の報道ではこんな言われ方もしているんですね。この税と
社会保障の
一体改革は民主党がマニフェストに掲げた
年金改革案を事実上撤回したものだというような評価をしているところもあって、この現在の
議論とそれから二〇一三年に出そうとしている
議論が一体どういうふうな方向を持って、これは同じ路線の上に乗っているのかそうではないのかということがいま一つよく分からないんです。
というのは、今の税と
社会保障の
議論というのは、いずれも、これは私の印象でございますけれ
ども、現行
制度の改善というところにとどまっておりまして、どうも話の内容を見ていくと、それは民主党がマニフェストでおっしゃった
基礎年金、これを
消費税で全部やるとおっしゃったわけですけれ
ども、こういうことになってくると、今そこでいじらなくてもいいんじゃないんですかというような話をやっておられるわけですね。
例えば、パートと厚生
年金の適用拡大についてなんですが、これなんて、今既にこの最低限の九万八千円というのは、御自分で払う分というのが保険料八千四十一円で、労使で折半ですから。
国民年金の保険料一万五千二十円。でも、もらえる額というのは、今言った八千四十一円の保険料を自分で払っている人が六十三歳から百十二万もらって、
国民年金の保険料一万五千二十円払っている人、六十五歳から七十七万円しかもらえない。もう既にこういう不公平があるわけでございますけれ
ども、既にあるこの不公平を更に拡大することになるんですね。
もしこういうものというのは、民主党さんがおっしゃるように、
国民年金と所得比例
年金分けますと、なおかつ一元化してこれは
国民年金で所得比例と
基礎年金を分けますよという話するんだったら、そんなこといじらなくていいんじゃないですか。九万八千円より下に下げるんだったら、不公平を拡大するだけなんですよね。
じゃ、どういうふうにその九万八千円以下の人から得た
財源を分配する、あるいは本当に公平な給付と
負担を実現するんですかということが見えてこない。小手先いじりを今やって、二〇一三年にもう一度
抜本改革の
法律を出すということは全く重ならないわけなんですよ、我々から見ていますと。
是非、これはどういう位置付けで今の税と
社会保障の
改革を
年金制度改革の中でやろうとしているのかと、これを最後に御
答弁いただいて、終わりにしたいと思います。