○松田
公太君 実は私、先日、復興特別
委員会のメンバーを中心に形成されたスリーマイル島の視察に参加させていただきまして、今日いらっしゃる中で荒井さんも一緒に行きまして、スリーマイル島に行った後はNRCを訪問させていただきまして、いろんな
意見交換をさせていただいたんですね。非常に有意義な時間だったというふうに思っているんですけれども、非常に驚いたのは、そのNRCの一階にお土産屋さんがあって、このNRCと大きくマークが書かれたペン、これを売っていたので、これを私何本か購入して、一本実は
枝野大臣にプレゼントさせていただいたんですけれども、受け取っていただけましたでしょうか。
実は、その
意味合いというのは、私は、NRCは全部が全部いいというふうには思いませんし、アメリカがやっていることも、いいところもあるしマイナスもあるというふうに思っていますけれども、完全にやはり独立した組織であるがゆえに、いろんな点でしっかりした安全規制、これができているんじゃないかなというふうに思うんですね。そういう
意味合いを持って実はこれをプレゼントさせていただきましたので、是非独立した組織というのを、私は諦めずにこれからも訴え続けていきたいと思いますので、引き続き御検討をいただければというふうに思います。
時間がないので、最後の質問とさせていただきますが、これは
日本の風評被害払拭について
お話をしたいと思います。
枝野大臣はチェルノブイリの
事故があったときお幾つだったか覚えていらっしゃると思いますけれども、私はちょうど大学生で、非常にインパクトがやっぱりあったんですね、当たり前ですけれども。世界中の
人たちがもうすごくあの
事故によってインパクトを受けまして、これ正直申し上げますと、その
事故の後何年たっても、あれだけ広大な土地のソ連から、当時はソ連ですから、ソ連から取れた農産品というのはやっぱり積極的になかなか買いたいという気持ちが全く起きなかったんですね。今でも正直、例えばチェルノブイリ市で取れた野菜ですよとか牛乳ですよと言われたら、それを積極的には買いたいというふうに思う人は正直余りいないんじゃないかなと。もう二十五年たったにもかかわらずそういう
状況になっているんですよ。
経産省の例えば来年度の概算要求などを見ていますと、例えばクール・ジャパン、国外への発信などあるんですけれども、残念ながら私はクール・ジャパンを訴えているような時期ではないと思っていまして、むしろセーフ・ジャパンという言葉を使って、
日本は安全なんだという
部分、風評被害を払拭するために積極的に動くべきじゃないかなというふうに思っているんですね。
枝野大臣は先ほど
お話の中で、シンガポールや
中国に行かれて、思っていた以上に、
原発の
事故の後だったとしても、
日本の食品の安全については高い評価を得ていたというふうにおっしゃっていましたが、私はそれは違うと思うんですよね。それはやっぱり
政府の
方々と
お話をされているんでそういう建前上の話が出てくるんじゃないかなと思いますけれども、私はやっぱり一般市民、国民はそういうふうに全く思っていないと。
実際、私
海外でずっと長く生活をしてきて、つい最近もシンガポールに何年か住んでいましたけれども、当時はやはりシンガポールでは
日本の農産物、農水産物というのは非常に高い評価だったんですね。最近どうだということを聞いたり連絡したりしますと、やっぱり誰も買いたくないと。
日本食品コーナーが置かれているところはどんどん品目がなくなっていって、本当にもう売れていない
状況なんだという話を聞きます。私、非常に
危機感をこれは感じています。
ですから、例えば、これも資料としてお配りしましたけれども、これ参考製品と書かせていただいておりますが、これは実は私、海江田
大臣にこの
お話もさせていただいたんですけれども、そのときにはまだこういう機械が明確になかったんで、この機械については具体的に言いませんでした。私はこの
会社とは全く何の関係もございませんが、あくまでも参考として出させていただいておりますけれども、このような機械、食品放射能測定システムというものが、ベルトコンベヤー式で測れるものが出てきていますんで、これ一台大体五百万円ぐらいだというふうに聞いています。
これ、ちょっと計算したんですけれども、これを例えば三十台、四十台あれば、福島県で年内で生産されるお米四十五万トンですね、約、これが全てフル稼働すれば約百日で全量の検査ができちゃうんですね。
このようなものを積極的に導入していただいて、経産省の所管じゃないというふうに思われるかもしれませんけれども、これは風評被害、
海外につなげるということであれば、私は
海外の主要なポートにこういったものを配置しても、無料配布してもいいんじゃないかなというふうに思っているんですね。そのぐらい積極的に、
日本は安全なんだと、どうぞこの機械を使って検査してくださいというぐらいのことを発信していかなくちゃいけないんじゃないかなと。そうしないと、チェルノブイリのように、もう何十年たった後でも
日本の農産品は買えないと。非常に私、これを恐れています。
特に
TPP、私、元々
推進したいというふうに思っているんですけれども、なぜ
推進したいと思っているかというと、さっき言いましたように、
日本の農水産物は積極攻勢に出て世界に売れるというふうに思っているからなんですね。でも、今のままじゃ、それはできないんですよ、やっぱり輸入規制されていますから。是非、このような動きをしていただきたいと思います。
ちょっと時間になりましたので、何か一言もしあれば言っていただければと思います。