○村越
委員 民主党の村越
祐民でございます。
質問の機会をいただきましてありがとうございます。
本日は、私は、自民党の土地不法占拠問題について
質問をさせていただきたいというふうに
思います。
まず、この
パネルをごらんいただきたいと
思います。
国民の
皆さんは
国会でこのような
質問ばかりが取り上げられていることを望んでおられないというふうに
思いますけれども、これは重大な問題でございますので議論をさせていただきたいと
思います。
まず、千代田区永田町一丁目十九の十三と十四という土地が、自由民主会館という自民党の本部が建っている土地でございますけれども、これは、かねてから両院で既に取り上げられていたように、年間八千九百七十万円の賃料を自民党が国に支払って借りている土地でございます。三千三百六・四八平方メートルの土地でございます。
これに関しては、かねてから議論がされてきましたけれども、東京オリンピックの際に道路を拡幅するということで、自民党の本部が移動する際に、言ってみれば
国会でお手盛りで政令を改正して、当時政党助成制度がありませんでしたので、政党が法人格を持てないということで、言ってみれば無理くり財団法人自由民主会館というものをつくって、そういうものを借り受けられるようにしたということで、これに関してはいずれ、いろいろな問題がありますので、後の議論に譲るとして、私は、本日は、この白い点線で囲まれている三角形の土地に関して主に議論をさせていただきたいというふうに
思います。
これは、千代田区永田町一丁目十九番二、千三百二十・〇二平方メートルの土地でありまして、これも同じく一九六四年から自民党が事実上、この写真のように、本部の土地の一部として使っているということであります。ところが、報道によりますと、賃料を一切払っておらずに一九六四年以来四十七年間自民党が使い続けているということでありまして、まさにこれは五五年体制の因習であろうというふうに
思います。
今、この
国会で、
復興をどうしていこうか、そのためにどうやって財源を捻出していこうかという議論をまさに与野党を超えて議論していかなければいけないときに、自民党の
皆さんにおかれましては、まずやはり足元の問題からきちっとしてもらいたい。天下国家を論ずる以前の問題じゃないかというふうに私は
思います。
この問題に関して、まず、十一月の一日に石原自民党幹事長が役員会後の
記者会見でおっしゃったことをちょっと読み上げたいというふうに
思います。お手元にお配りをしていると
思います。これは、ちなみに自民党のホームページからそのまま抜粋したものでございます。
記者の方から、こういう問いがあります。「一部報道で、自民党本部の駐車場に関する記事が掲載されていますが、今後の
対応をお聞かせください。」という問いに対して、石原幹事長は、「一部報道があったことについて、私が調べてきたことで言いますと、使用に正当性があるのかないのか。使用が無償であることが合理的なのかどうかの二点だと
思います。正当性については、従来から
お話ししていますが、党本部側より
衆議院事務総長に対する使用の申し入れがなされて、それに基づいて衆議院側が使用を認めて来ている。そして、衆議院議員がそこに車を止めているので、私は問題ないと考えています。有償、無償については、
国会議員や諸官庁が駐車場として使用するのであれば、無償ということには合理性がつくのではないかと
思います。私は、東京都連の会長も兼務していますが、東京都連の宣伝カーはそちらには絶対に止めないようにとの指示を、絶えず、きめ細かく出してきました。」それに対して、記者の方が「今後、この取り決めは継続するということですか。」石原幹事長は、それに対して「はい。」と
答えておられます。
私は、石原幹事長のこの
発言というのは、事実と異なる
内容を含んでいるんじゃないかというふうに考えています。きょうは、これを
質問の中で明らかにしていきたいというふうに
思います。
まず最初にお伺いしたいのは、この三角形の当該土地に関してですけれども、国有財産ということで間違いがないんだと
思います。
それで、この三角形の土地の所管は衆議院の所管ということでよろしいんでしょうか。また、この当該土地は、国有財産法で言うところのいわゆる行政財産に当たるのかどうか。国有財産の最終監督権限というのは
財務省にある、
財務大臣にあるということで、その監督官庁たる
財務省にまずお伺いをしたいと
思います。