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2011-10-21 第179回国会 衆議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十三年十月二十一日(金曜日) 午後三時三十分
開議
出席委員
委員長
中津川博郷
君
理事
黒岩 宇洋君
理事
後藤 祐一君
理事
柴橋 正直君
理事
山花 郁夫君
理事
江藤 拓君
理事
古屋
圭司
君
理事
竹内 譲君
川村秀三郎
君
工藤
仁美
君
櫛渕
万里君 高野 守君 長尾 敬君 野木 実君
宮島
大典
君 向山 好一君 村上 史好君
森岡洋一郎
君
伊東
良孝
君 坂本 哲志君 高木 毅君 永岡 桂子君 笠井 亮君 中島 隆利君 …………………………………
外務大臣
玄葉光一郎
君
国務大臣
(
国家公安委員会委員長
) (
拉致問題担当
)
山岡
賢次君
衆議院調査局北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別調査室長
綱井 幸裕君 —————————————
委員
の異動 十月二十一日
辞任
補欠選任
小野塚勝俊
君
森岡洋一郎
君
楠田
大蔵
君
川村秀三郎
君
中野
寛成
君
工藤
仁美
君
福田衣里子
君
宮島
大典
君
小里
泰弘
君
伊東
良孝
君 同日
辞任
補欠選任
川村秀三郎
君
楠田
大蔵
君
工藤
仁美
君
中野
寛成
君
宮島
大典
君
福田衣里子
君
森岡洋一郎
君
小野塚勝俊
君
伊東
良孝
君
小里
泰弘
君 ————◇—————
中津川博郷
1
○
中津川委員長
これより
会議
を開きます。 この際、
山岡国家公安委員会委員長
・
拉致問題担当大臣
及び
玄葉外務大臣
から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。
山岡国家公安委員会委員長
・
拉致問題担当大臣
。
山岡賢次
2
○
山岡国務大臣
国家公安委員会
及び
拉致
問題を担当する
大臣
として、所信の一端を申し述べさせていただきます。
国家公安委員会委員長
及び
拉致問題担当大臣
に就任してから約一カ月半が経過いたしました。この間、
拉致被害者
の御
家族
や救う会の
方々
と積極的に面会をしてまいりました。 就任直後の先月四日には、
緊急国民集会
に出席させていただき、直接、
国民
の
皆様
に対し、
拉致
問題についてより一層の
関心
を持っていただけるよう訴えてまいりました。また、先月十一日及び今月八日には、
拉致被害者
の御
家族
の
皆様
に総理とともにお会いをいたしました。その際、
飯塚繁雄家族会代表
、横田御夫妻などから、
拉致被害者
の一刻も早い
帰国
を求める切実な思いや御
意見
を拝聴し、改めてこの問題の重大さと
責任
の重さを痛感いたしました。 去る十二日には、
ASEANプラス
3
国際犯罪閣僚会議
に出席し、
ASEAN加盟国
、
中国
及び
韓国
の
閣僚等
に
拉致問題解決
の
重要性
を提起してまいりました。
北朝鮮
による
拉致
問題は、
我が国
に対する
主権侵害
かつ重大な
人権侵害
です。
政府
としては、国の
責任
において、すべての
拉致被害者
の一刻も早い
帰国
、
救出
を実現するため、
全力
を尽くす必要があります。 一昨年九月の
政権交代
以降、これまで、新たな
拉致問題対策本部
の設置、
関係予算
の増額及び
事務局体制
の強化を図り、徹底した情報の収集、分析や、
米国
、
韓国
を初めとする
関係国
との緊密な
連携
、
被害者
御
家族
との密接な
意見交換
などに努めてまいりました。また、現在、警察においては、
朝鮮籍
の
姉弟
が
日本国内
から
拉致
された
事案
を含め十三件、十九人を
拉致容疑事案
と判断しており、
拉致
の
実行犯等
として、
北朝鮮工作員
や
よど号
の
ハイジャック犯人等
、計十一人について
逮捕状
の
発付
を得て
国際手配
をしているところです。 さらには、これらの
事案
以外にも
北朝鮮
による
拉致
の
可能性
を排除できない
事案
があるとの
認識
のもと、鋭意所要の捜査や
調査
を進めております。
野田内閣
においても、昨年十一月に出された八項目の
本部長指示
に基づき、
拉致問題対策本部
を中心として、
関係
府省が
協力
して、
政府一丸
となって取り組んでいるところであります。
北朝鮮
は、
平成
二十年八月の
日朝協議
で合意した
拉致
問題の
解決
に向けた全面的な
調査
の
やり直し
をいまだに実施しておりませんが、
拉致被害者
の御
家族
は御高齢の方も多く、
拉致被害者
の
救出
は時間との闘いともなっており、私としては、
拉致
問題の
解決
に向けた取り組みをより一層強化してまいる所存であります。
中津川委員長
を初め、
理事
、
委員
の
皆様
の御理解、御
協力
を心よりお願い申し上げます。(
拍手
)
中津川博郷
3
○
中津川委員長
次に、
玄葉外務大臣
。
玄葉光一郎
4
○
玄葉国務大臣
衆議院北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
の開催に当たりまして、ごあいさつを申し上げます。
北朝鮮
は、昨年三月に
韓国哨戒艦沈没事件
を引き起こし、同年十一月には、二〇〇五年九月の六
者会合共同声明
や
国連安保理決議
に違反をする
ウラン濃縮計画
の存在を公表し、さらに
韓国
・延坪島を砲撃いたしました。
北朝鮮
の動向は
我が国
を含む地域全体にとって重大な
不安定要因
であり、
朝鮮半島情勢
については依然として予断を許しません。 最近になって、
国際社会
では、
北朝鮮
との
対話
に向けた
動き
も見られています。本年七月以降、
南北対話
及び
米朝対話
が実施されました。 これらの
南北対話
や
米朝対話
は、
対話
を通じた
問題解決
に向けた
動き
として歓迎できるものです。他方で、
日米韓
が
北朝鮮
に求めている
具体的行動
は見られておらず、現時点では、六
者会合
を直ちに
再開
できる状況にはありません。
北朝鮮側
は無条件での六
者会合再開
を主張していますが、その
再開
のためには、まず
北朝鮮
が、
非核化
を初めとする二〇〇五年九月の六
者会合共同声明
におけるみずからの約束を完全に実施する意思があることを、具体的な
行動
によって示さなければなりません。 そのような
認識
に立って、例えば、先般の
日米外相会談
及び
日韓外相会談
では、七月以来の
南北
、
米朝
の
対話
が見られる中で、
日米韓
の緊密な
連携
を維持し、
ウラン濃縮活動
への対応を含め
北朝鮮
の
具体的行動
を求めていくことで一致をいたしました。引き続き、
国連安保理決議等
に基づく措置の着実な実施を含め、
米国
及び
韓国
、さらには
中国
、ロシアといった
関係国
と緊密に
連携
していく
考え
であります。
日朝関係
については、
日朝平壌宣言
にのっとって、
拉致
、核、
ミサイル
といった諸懸案の包括的な
解決
を図り、不幸な過去を清算して
日朝国交正常化
を追求してまいります。 特に、
拉致
問題は
我が国
の
国家主権
と
国民
の生命、安全にかかわる重大な問題であり、また、
国際社会
全体にとっての重要な
関心事項
です。すべての
拉致被害者
の一刻も早い
帰国
を実現するため、
全力
を尽くします。二〇〇八年八月の日朝間の合意に従った全面的な
調査
の
やり直し
が
早期
に開始され、
拉致被害者
の
方々
の一刻も早い
帰国
につながるような
成果
が
早期
に得られるよう、引き続き
北朝鮮側
に強く求めていく
考え
です。さきの
国連総会
や
外国出張
の機会をとらえ、私からも、
拉致
問題の
解決
に向けた
関係国
の
協力
を要請したところであります。 なお、
我が国
としては、
北朝鮮
との
対話
を拒むものではありませんが、
北朝鮮
との
対話
が
成果
を生むものとなることが重要だというふうに
考え
ています。そのためにも、
北朝鮮
が
拉致
、核、
ミサイル
といった諸問題の
解決
に向け誠意を持って具体的な
行動
をとるよう、
日米韓
で緊密に
連携
しつつ、引き続き強く求めていく
考え
であります。
中津川委員長
を初め、本
委員会
の
皆様
の御支援と御
協力
を心からお願い申し上げたいと思います。(
拍手
)
中津川博郷
5
○
中津川委員長
次回は、来る二十四日月曜日午後二時五十分
理事会
、午後三時
委員会
を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午後三時三十八分散会