○秋葉
委員 自由
民主党の秋葉賢也です。
震災から七カ月がたちまして、まだまだ
地元は大変な
状況でございます。菅前総理は夏までの仮設への住宅移転を約束されましたけれども、
宮城県では残念ながら来月いっぱいまで残るところがございます。
そして、信じがたいことに、七カ月たった今でも、毎日のように
県内のどこかで遺体が発見されている状態が続いております。まあ正直、もはや原形をとどめていない状態の中で、DNA検査のためにしっかりと回収をして最前線で頑張っていただいている
皆さんに、改めて衷心より
感謝の誠をささげたいと
思います。
地元でのこうした厳しい
状況が続く環境の中、
トルコにおいても大変甚大な
被害が発生したことは、本当にざんきにたえません。特に
トルコは親日国、私の選挙区にも
トルコの人たちが開設をしたインターナショナルスクールもございます。また、
トルコ政府からは、
東日本大震災に当たって大変な御尽力をいただきました。改めて
感謝を申し上げ、また、我が国としても、今回の
トルコの、千人を超えるだろうと言われているこの大
地震の
被害救済、国内も大変な状態ではございますけれども、
日本政府としても最大限の
支援をしていかなければならないと思っております。
きょうは、いろいろと聞きたいことが山ほどありますけれども、時間が限られております、何点かに絞って伺いたいと存じます。
まず初めは、
復興庁の
設置法案でございます。
政府が
検討している概要を拝見して、非常に残念に思っております。
結論から言ってしまえば、この程度の役割を
復興庁に担わせるんだったら、通常
国会、すなわち八月末までに出せたはずだ。それが臨時
国会の、まだ提出の時期も明らかになっておりませんけれども、この程度の
復興庁の
設置法案なら簡単に書き切れるじゃないですか。
私は、党内でも、
政府がなかなか遅いから自民党として
復興庁の
設置法案を出すべきだということで党内議論をしてまいりました。いろいろ議論しましたけれども、どんな権限を束ねるのか、場合によっては
関係法律の改正も出てまいります。各省に照会をかけて、地域の実情を伺いながら一元化していく作業ですから、それなりの時間もかかるし、なかなか野党の立場では限界があるということで、我々も独自案を出すのを断念した、こういういきさつがございます。
通常
国会でも、
平野大臣とはこの問題で何度もやりとりをいたしました。やはり当時、
大臣の考えも、どんな権限を任せるのか時間がかかるということで、臨時
国会には出したい、こういうことでございました。ですから、私も、各県、各省庁の権限を一まとめにして、そこに若手のばりばりの官僚を、もう五年は戻ってくるな、あるいは十年は戻ってくるな、そんな
思いとともに、強力なスーパー官庁が組織されるものだと期待をいたしておりました。
ところが、
政府から、今巷間伝えられている「
復興庁
設置法案(仮称)の基本的な考え方」を拝見いたしますと、十年間の
設置で、本部は東京、出先三カ所も置くようではございますけれども、具体的な権限は何かといえば、どうも
復興特区の中身をどうするのかという
調整が精いっぱいで、あとは従来どおり、今ある本部と同じじゃありませんか、各省の
調整機能を担うだけ。
私たちは、
復興基本法の中で、先ほど加藤代議士も取り上げられましたけれども、二十四条に盛り込んだ方針というのは、理念というのは、やはりワンストップで、行政の二重行政、屋上屋を架さないように、本来なら各省にまたがるような権限をこの
復興庁に束ねて、そしてできれば
地元に本部を置いてやれば、地方
自治体もあっち行ったりこっち行ったりしなくていい、そして一々上京しなくてもいい、そういうことで訴えてまいりました。
こうした中途半端な権限しか与えない、しかも本部は東京、こういう法案がもし今後この臨時
国会に出てくるのであれば、我が党は断じて賛成はできません。しっかりとした修正
協議をして、そして、少なくても、現況、今
検討されているいわゆる権限を越えた大きなものになることを最低の条件と考えておるわけでございます。
まずは、
復興庁創設の今仮称で言われている基本の考え方。私、正直言いまして、この準備室のトップを瀧野さんが務められているということもあって、彼は非常に
地方行政に明るい方ですから、実際問題、
宮城県があるいは仙台市がどんな権限を束ねてもらえれば助かるのかということを十分承知の上で
検討していただけるものだと思っていたので、本当に期待していたんです。ところが、このレベルでございました。これでは本当に今ある本部と何の違いもないと
思いますけれども、こうした法案が今
検討されている
状況の認識、
平野大臣に率直に伺いたいと
思います。