○村田
委員 今、
国会の生産性ということが問われているというふうに
思いますので、そこは与党の立場から、あるいは
政府としても、やはり改善できる
提案は野党にしていただかないとだめなんだろうなというふうに
思います。
ところで、時間が全然、少なくなってまいりましたので、私は、今、自由民主党でたばこ特別
委員長というのをやっておりまして、このことはどうしても申し上げなきゃいけないので、二、三申し上げたいと
思います。
たばこ
増税は乱暴に過ぎる、はっきり言って。去年三・五円上げて、また二円上げるというわけですね。これは、たばこをなりわいとしている人たちにとっては、おまえら死ねと言うに等しいような
増税だったというふうに
思います。
御存じかどうかあれですけれ
ども、去年はああいう大
増税があって、それから福島県では三・一一の放射能のためにことしのたばこ耕作を取りやめた。沖縄は台風で全滅ですよ。そういう中で、追い打ちをかけるようにまたこういう大幅な
増税をするということは、将来に対する見通しを全く立てられないようにする、そういうことはやはり政治というのはやってはいかぬだろうと私は
思います。
沖縄へお見舞いにも行きました。福島の田村市にもお見舞いに行きました。特に沖縄なんかは、若いたばこ耕作者が本当に将来に希望を持ってたばこ耕作をやっているんです。若いんです。福島も本当に、里山がぽこぽことあって、余り広い田んぼもないような、そういうところで、たばこが一番適しているところ。たばこ農家の玄関に行きますと、表彰されたメダルがずらっと玄関に張ってあるんですね。たばこ耕作を誇りとしているんですよ。だから、そういう
意味で、そういう将来の見通しをなくすことが一番政治としてはやってはならないことだと私は思っております。
ところで、たばこは、そういうことで税金の方は解決がつきました。だけれ
ども、
大臣、たばこというのは担税力がそんなに、もはや余りないと僕は思うんです。いろいろな
負担の高い品目がありますね。アルコールとか自動車とかありますけれ
ども、たばこは、高いと言われるビールと比べても、個別の税
負担は高いんですよ。六〇%ぐらいあります。ビールが四一%ですから、際立って高いということを
考えなきゃいけない。
ただし、アルコールと違って支持者が少ないのは、たばこの好きな人と嫌いな人と、極めて、際立って嗜好に差異があるというのが原因していると私は
思います。健康の方はまたほかの方法もあろうと思うし、少なくとも、税金を上げるときに一挙にばかんばかんと上げるのはひどいと言わざるを得ないというふうに
思います。
もう一個でございますけれ
ども、JTの株式。これもちょっとひどいと思うんですね、私は。
大臣もお読みになっていると思うけれ
ども、たばこの民営化のとき、昭和五十七年の臨調答申、その後の
平成十三年の財政審の中間報告を見ても、悩んでいるんですね。民営化する、株を売る、売らなきゃ、売りたい、それがJTという民間
会社にとって、資金調達の方法とかいろいろな
意味で、やはり競争条件を改善するという
意味でやらなきゃいけない。しかし、たばこ関連産業、耕作者とか小売とかいろいろある。それでもがいているんですよ。自民党も、二分の一まではやりましたけれ
ども、それでずっとやってきていなかったというのは、その根本問題に解決の方途が見つかっていないということでとめていたわけですよね。
今度、また六分の一を売ろうとして、私は、あの条文を見て、まだ売らなくて済む方法が、最初の六分の一の塊も売らなくて済むような可能性を追求しなきゃいかぬと思っているんですよ。ましてや、全部売るというのは、これはなかなか難しかろうなと。
附則の十二条にいろいろなことが書いてありますけれ
ども、「たばこ事業法等に基づくたばこ関連産業への国の関与の在り方を勘案し、その保有の在り方を見直すことによる処分の可能性について検討」するということで。こんなの、
大臣、この検討をどこで、いつやろうとしているんですか。