○
赤松(正)
委員 総理
大臣、その
判断は当然だろうと思うんです。
ただ、問題は、今、二〇一一年十二月、この今の時点、三・一一から八カ月後で、しかも、
日本全体の
原子力発電所に対する位置づけがまだ来年、そして、
原発の
事故についても最終的な収束方向が、先ほど私が言ったように、まだ見えていない。
そういう
状況の中で、今言われたようなことを、外国から要望、技術に対する要求があるならばというふうなことの条件つきで言われましたけれども、それにしても、そういう決断をして
協定を結ぶということ、
協定についてこの議会で批准をするということについては、ここは時期尚早である。その気持ちはわかりますよ。しかしながら、この場面、やはり
日本は
世界に対して、むしろ
日本国の国家というのは、私は、人間個人と同じように、人格が個人にあるように、国家としての風格、品格というものが求められる。おのずとそれはあると思うんです。
そういったときに、今、
事故の収束に対する
対応の真っ最中。しかも、
原子力発電に対する位置づけというものについても、まだ最終的に答えが出されていない。思っていても、ある種、先延ばしにしておられるのかもしれません。いずれにしても、すべてが決着がついていない、あるいは中間報告すら出されていない、そういう
状況の中で今おっしゃったようなことをやるのは時期尚早だということを言いたいわけです。
総理
大臣、最後に私が取り上げたいと思いますのは、八月五日に閣議決定をされた
答弁書、国際的な
原子力協力に関する
基本方針があります。
実は、私どもの公明党の外交・安全保障部会できのう
議論をした後、政調の全体
会議にこの四
協定をかけました。そのときに、私どものある先輩議員が言っていたことは、この閣議決定
答弁書というのは希代まれなる迷文、要するに
意味がわからないということを言っておりました。
そういう点で、私はここで
指摘をしたいと思うんですけれども、もう何回も
外務大臣には言ってまいりました。この中には、このいただいたペーパーには、「
相手国の
意向を踏まえつつ、」というところにアンダーラインがあり、そうして、「外交交渉の積み重ねや培ってきた国家間の
信頼を損なうことのないよう留意し、進めていく。こうした観点から、現在、
国会に提出している
ヨルダン、
ロシア、韓国及び
ベトナムとの二国間
原子力協定についても、引き続き御
承認をお願いしたいと
考えている。」こうあるんです。
これは要するに、先ほど
外務大臣に、午前中、最初に
議論をいたしましたときに、この四カ国に続いて、今交渉中の国家群があります。それについては、今までの国家間の関係があるんだから損なわないように留意し、そして今、この四カ国についても引き続きやってほしい、こういうことが書いてあるんですが、総理
大臣、このように書いてある。それで、
外務大臣は、こうしたものがある一方で、
新規の
部分については一度立ちどまって
考えるべきだ、
考えたいということを
外務大臣は言っているんです。
総理
大臣、この
外務大臣の、
新規については一度立ちどまって
考えたい、こういうふうに言っているのを総理
大臣は御存じでしょうか。そして、総理
大臣自身はどのように
考えられるでしょうか。