○小野寺
委員 大臣、農家はお金を出してほしいとか、そういうことじゃないんです。これを何とかしてほしい、これをどこに持っていったらいいんだと。このすぐわきにみんなうちがあるんですよ。農家だって
子供がいるんです。その
子供がこの汚染稲わらのすぐわきでみんな
生活をしているんです。
宮城県だけで四万三千個あるんです。これは農家の
責任じゃないんです。何とかしてやるのが私ども政治の
責任だと
思います。ぜひ国が前面に出て
対応する。市町村に任せたら、市町村だって困りますよ。それをぜひお願いしたいと
思います。
きょうは、震災についてのさまざまな
質問をさせていただいております。
一番初めに
お話ししたのは、津波で被害を受けた方、この
地域に対して、実はそのかさ上げの
予算も、あるいはグループ化して個人の企業の再建の
予算も十分ではなかった。ですから、今まで
復興していないのは、これは残念ながら私どもも含めて政治の
責任、そう深く認識していただきたいと
思います。
ですから、今でも失業給付、小宮山
大臣に来ていただいていますが、何度も延ばしていただいている。これは、被災された方の
責任ではなくて、
復興が遅くここまで延ばしてしまった国の
責任、だから延ばさなきゃいけない。そのことを深く認識していただきたい。
それからもう一つ、
雇用保険を受けられる方、失業
保険を受けられる方は、まだ少しは恵まれているかもしれません。個人
事業主、自分のところが今回被災して、かさ上げできないから
事業の再建ができません。収入がないんですよ。ほかにも、パートで働いている方、さまざま、失業
保険の
対象にならない方もたくさんいます。
特に農林漁業者。今回、前国会で
大臣にお願いをしまして、漁業者の方、漁場環境の整備、瓦れき撤去をするということで日当一万二千何がしを出していただきました。私どもの
要望を聞いていただいて、ありがとうございます。それも間もなく切れるんです。ですが、まだ地元では漁業の
復興、復活ができない。
お願いしたいのは、こうして復旧がおくれているということ、そしてそのために失業手当は延ばす、でもその恩恵にあずかれないさまざまな
雇用されている方がいる、そういう
方々にもぜひ仕事という形でこれからも万全の
対策をしていただきたい。
先般、我が党の小泉
委員と私と二人でつくった、例の、
雇用保険を受けながらボランティア就労をする、そのことについては速やかに
対応していただきました。今、月額五万円までは、仕事をして対価を得ても、これは費用弁償、交通費ということで、失業
保険をもらいながら五万までは被災者は仕事が、自分のもといた工場を復旧するための仕事ができるようにということで、きのう認めていただいたと伺っております。
私ども、協力して、ぜひ、こういう地元被災者の一つ一つの声を形にしていただきたい。安住
大臣はあそこでああやっていますけれども、実は、直接電話をして、あなた、この
予算何とかしろよと、済みません、いつも厳しく言っております。そういう、今回はオール・ジャパンで復活をしていきたい、そう思っています。
そして、きょう、東電の社長いらっしゃいます。こんな言い方は、
被災地の人間ということでお許しいただければと
思います。
今回の原子力発電所、これは
東京電力の原子力発電所の
事故なんです。場所は
福島にあるけれども、この電気は、
東京の
皆さんに電気を供給するために
東北が受け入れてきた原子力発電所、
総理の地元の千葉県もこの電気が行っているはずです。ですが、私ども、
福島も宮城もそうですが、電気は
東北電力です、
東京電力じゃないんです。
東京の
皆さんに、恐らく多くの方はそう思っていただいていると
思います、感じていただきたいのは、
東京の電力を供給するために私ども
東北人が今回このような被害をこうむっている。
一部報道がありました。地元の松の薪を燃やすと放射能の問題がある、断る。地元の農産物、放射能検査を何度もして全然問題ない、だけれども風評被害で売れない。私は、かつての
日本人だったら、自分たちが使っている電力を供給して被害に遭った
東北の
皆さんに、まず私たちから率先して力を、手を差し伸べよう、多くの方がやっていただいています。
東京電力社長、お願いしたい。ぜひ前面に立って私ども
東北の
支援をしていただきたい、そう思っております。
きょうは貴重なお時間をいただきました。そして、我が
被災地の中でも、みんなきょうこれを見ていると
思います。きょう、地元は寒い、曇り、間もなく雨が降ります。これから雪が降る季節になります。一日も早い
復興を私どもも全力で協力することをお誓いし、
総理に一言、改めて決意を伺いたいと
思います。