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衛藤晟一君
参議院側は、今回の
予算について当初から、
予算案というのは
歳入と歳出
一体のものであります。まだ審議もされていない、送ってもいない。しかし、この
大震災という中であらゆる言わば批判めいたことは一切我々ストップして、大変な
協力をしてまいりました。そして、今日はどうしても期日だということで、
衆参の争いは御承知のとおりで、期日をめぐった争いはもう避けるべきだということで、
成立に向けてとにかくやってきたわけであります。まあ、
成立になるかどうかということはありますけれども。
その間に、言わばこれだけのことがあった中で、
与党側もそれから総理も、もうちょっとちゃんと考えるだろう、少しぐらいそのことは分かるだろうと。これ、今の言い分聞いていますと、まさに盗人たけだけしい、
参議院側から言わせるとね、と言わざるを得ないぐらいの中身ですよ、皆様方きれい事言われていますけれどもね。
今まで
公共事業についての御批判はありました。確かにその使い方についてのものがありましたが、その見直しをと言ったんじゃないんですよ、
皆さん方は。全部やめろといってストップしてきたんです。その中に防災関係のものはたくさんあったでしょう。そういうところもあった中でこの
予算をごり押ししようとしているから、そして
予備費をもう使わなきゃいけない。これは、どういう形があろうとも、いろんなことがあろうとも、ちゃんと話をすれば幾らでも使えるんです。だから、その方策をちゃんと提示しながら我々は来たんだけれども、それに応じなくて、そしてここまで来て、何か言うとおりにしなければそれはけしからぬことだというような言い分は、まさに聞き捨てならないというか、聞き苦しいとしか言いようがない中身であります。
もう一つ言わせてもらえば、私は実は、あの
震災の翌日に総理が
原発に降りました。あの瞬間、これはもう本当に総理にふさわしくない、分かっていないと。少しはでもその後から
震災対策でも何か反省したのかと思ったら、今日、
予算委員会での総括質疑を見ましても全くそういう様子はない。ただ一生懸命頑張りましたと言うだけです。
震災が起こった翌日にヘリコプターであの地に行けば、どれだけ言わば
震災対策ができなくなるのか。しかも、一国の総理ともあろう者が、安全確認もできていないところにのこのこ降りていく、邪魔をする、降りていくというようなことを続けながらやっていることについて、本当に自覚のない方だとしか思いようがありません。
しかし、それでも私どもは大変な
協力をしてきた。
衆議院側もそのことだけは理解をしていただいて、本当にどうしたらいいのか、今、
不要不急のお金しか使うことができなくなっているんです、そのことだけははっきり。ここは逆に言えば、今日出られた
方々の良心に訴えるべきです。本当にどうすればいいのかということについて
協議をしなければいけないとすら思っているところであります。
以上です。