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谷垣禎一君 菅さんね、反論されるのはいいですけど、私の伺ったことに答えてくださいよ。
マニフェストをきちっと踏まえてやるのか、それとも
マニフェストは
御用済みなのかということを伺ったわけです。今までの菅さんの御答弁聞いていると、都合の悪いところは逃げるというところがありますから、まあここで押し問答しても仕方がない。
私は、今回、この
予算委員会を通じて、そしてこの十六人の
方々の問題が起こって、この
審議の過程で何が明らかになってきたか。私は、
三つのことが明らかになったと思っているんです。
まず第一に、あっ、その前に申し上げたいことがある。菅さん、そこに座っておられる
根拠は何ですか。それは
選挙でお勝ちになったから。
政権選択の機会は
衆議院選挙なんですよ。二年前の
衆議院選挙のときに
マニフェストを掲げられた。その
マニフェストを踏まえておられるのかどうか、あなたの
正統性の
根拠を踏まえておられるかどうかということをさっき伺ったんです。
今までの
国会の
議論、
三つの問題を提起していると思いますよ。
第一は、菅さん
たちのこの
マニフェストが実行不能なものであって、そうして、もう閣内からもあるいは
党内からもそれを撤回したらどうかというような、これはやめるんだ、あれをやめるんだというような
議論が出ている。これはまさに絵にかいたもち、砂上の楼閣であったということが明らかになった、これが第一点。第二点、第二点は、それを踏まえていたはずの菅さん
たちの
政権の
正統性が全く崩壊した、こういうことです。それから三番目、三番目は、十六人の方の造反に示されているように、
党内すら掌握できなくなっているわけですよ。これは、やはり
ガバナビリティー、あるいは菅さんのリーダーシップ、
日本を率いていけるかどうか、このことも明らかにペケが付いている、これが今の状況です。
この
三つの問題が現状であるとすると、これをどう克服していくかということですよ。
まず第一に、実行可能な
政策体系、これをつくらなきゃいけない、これが第一でしょう。それから二番目、そういう
政策体系にどうやって
正統性を与えていくかという問題ですよ。それから第三番目、きちっと
政策を運営して国内を掌握していけるような
統治体制をどうつくるか、これが三番目の問題ですよ。
これをやっていこうとすると、結局もう一回
国民の声を聞いてしっかりと
体制を整え直していくしかない、これは
前回私が菅さんに申し上げたことであります。ここが一番大事なポイントで、まず、
党内も掌握できなくてですよ、
責任はどうなるんだ、何が優先だ、筋違いですね。私は、全くそれがその
責任の
押し付けである、このことをまずはっきり申し上げたいと、このように思っております。
それで、ちょっと待ってくださいよ。そこでですよ、先ほど、じゃ早くやらなきゃ駄目じゃないかと、今大事なときじゃないかとおっしゃった。なら、
玄葉大臣、この間、
特例公債法、六月まではいいんだみたいなことをおっしゃった。さすがに
金融財政委員会で、
金融財政委員会で謝罪はされましたよ。だけど、今まであれほど
年度内成立を訴えてこられたのは何だったんですか。社民党の
協力を得られなかったこと、あるいは
民主党の
会派離脱騒動、こういうことで態度を変えて、この
国民の
生活にかかわる
法案、これ
党利党略で弄んでいるんじゃないんですか。
私、
一つ確認したいことがあるんですよ。
予算、それから、その
歳入を確保する、
特例公債法もそうですね、
税制もそうですね、これは
一体で
議論して、
一体で
参議院に送っていくというのが憲政の常道です。ところが、今、
民主党の方から見ますと、それを先送りするような
議論が聞こえてくる。これはおかしいですよ。まさか、まさかですよ、まさか
統一地方選挙までは
現行路線でいって、そこまでは先延ばしして、
統一地方選挙が終わったら何か妥協しようと考えていると、こういうことじゃないんでしょうね。まずはっきり、菅さん
たちが
お作りになった
予算、それから
歳入を確保する
法案、こういうものを
会期内、
会期内じゃありません、
年度内にきちっと通していくという覚悟がおありなのかどうか、これを伺いたいと思います。