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谷垣禎一君 いや、余り明確に答えておられなかったんですよ。そこのところは、要するにその
任期、
衆院任期後に引き上げるということもおっしゃったり、かなり曖昧だったんですね。ぼかしておられたんじゃないかと私は正直言って思います。
しかし、いずれにせよ、二十三年度までに法制上の
措置を講ずる、これはされるわけですよね。そうしますと、この
マニフェスト、菅さん
たちが
お作りになって戦われた
マニフェストの
基本構造は、これは
消費税をやるという
前提にはなっていないと思います。むしろ、いろいろな無駄を排除することによってできるんであって、
消費税はやらないという
前提に立っていたはずです。そうしますと、いずれにせよ
任期中に、二十三年度中におやりになるということは、そのままやればこれは
マニフェスト違反ですよ。
それで、
マニフェスト違反を、私、
野党も
一緒に
協議になって片棒を担げと、菅さんのおっしゃっていることはそういうことなんですね。それで、私は、そういう、何というんですか、
八百長相撲を
一緒に角番に立ったから取ってくれみたいな話は、これは私は乗れません。それで、それで、それでですよ、
国民との
約束違反を手伝えというのは私は筋違いだと思います。それで、まずは、まずは
消費税率を引き上げるという新しい
マニフェストを
お作りになって、そうして
国民の声をお聞きになることが必要じゃないかと思いますよ。
それで、私
どもも、私
どもも、既に菅さん御承知のように、昨年の
参議院選挙では、当面一〇%
消費税は必要だという案を掲げて、そうして
選挙をいたしました。
衆議院選挙の
マニフェストはこれから作りますが、当然それを踏まえたものになります。ですから、菅さん
たちも真面目におやりになれば、多分
方向性はそんな違わないものになるだろうと私は思っています。
だから、
選挙、そうやってきちっと新しい
マニフェストを
お作りになって、そうして
国民の声をお聞きになった後、これは菅さんと私の間で全てが一致するわけじゃないと思いますが、しかし、基本的にこの問題は一致したということになったら、
選挙の後、勝った方がそれをやって、負けた方も負けたから腹いせだなんというようなことはもうやめにする、
お互いにきちっと
国民の信を得たからそれをやっていこうということができるじゃありませんか。私は、それが一番のこの問題を解決する近道だと。
やっぱり、今、どうも約束したことが全然守られていないという政治不信があるんですよ。それで、そのときに税が必要だといってお願いをするというのは、私はやっぱり政治の筋道として違うと思いますよ。やっぱり手順を踏んで、
国民になるほどと、これは
与野党が両方で頑張らなきゃならない課題じゃないですか。
それから、更にこのことを申し上げます。
私は、この今審議している
平成二十三年度予算、これは
財源を集めるのに相当苦労されたでしょう。で、まあ一応案を作って、今審議している最中ですね。しかし、来年はなかなか私組めないんじゃないかと思いますよ。もう埋蔵金云々なんてなかなか、だからこそ菅さんは税制
改革を提起されたということでもあるんだと思うんですよ。
野党としても、この問題はどうしたら乗り越えていけるのか、
平成二十四年度予算どうして組めるのか、真剣に考えなきゃいけません。そのための一番近道がこれなんですね。もう一回きちっと
お互いに正直言って信を問おう、そしてその後、
お互いに同じ方向をやっているんだったら
一緒に
協力できることは
協力してやっていく。
協議、
協議とおっしゃるが、そのときにそういう形でやっぱりしっかり
協議ができる道も開けるんですよ。私は、それが近道だと思います。
それからもう
一つですね、もう
一つ、まああんまり私ばっかり言ってもいけませんが、もう
一つ申し上げますと、ちなみに先ほど我々は
消費税一〇%既に掲げたと申しました。それで、それはこれからもそれを踏まえてやっていきますが、今、
社会保障と税の問題、いろいろ菅さん取り組んでおられますね。我々も既にやってきて、もう
成案があるんですよ。で、結局、メンバーもほぼ、その審議しているメンバーもほぼ同じですから、似たようなものができると思いますよ、私はね。それから、それに加えて、財政再建健全化法という
法案なんかも
出しました。
だから、我々の
考え方は既に明確にしておりますので、どうぞ我々のレベルまで早く追い付いていただきたい、このように思います。