○丸山和也君 そういうことですか。やっぱり聞いておいてよかったんですけれ
ども。私は、今回国会の
衆議院の
答弁よりもやや、更に慎重になられたような、後退されたような感じを受けるんですけれ
ども。まあ全体としてはこれから
検討だということは常々おっしゃっている、そこはよく分かるんですが。何らかの手当ては必要だとは思うんですけれ
どもその内容についてはまだこれから
検討とおっしゃったように
衆議院段階では思うんですけれ
ども、その手当てが必要かどうかについてもまだ
考えるということで、
江田法務大臣というのは絶対
答弁で
ミスを出されない、前の広島の
大臣と随分違いまして面白くはないんですけれ
ども、つつきにくいといいますか、
答弁の面から見ると非常に分かりにくい点がありまして、それであえて私しつこくお聞きしているんですけど。
実は私も前に出された共謀罪に一〇〇%賛成していたわけじゃありませんので、そういう
意味で非常に批判的な目で見ていた一人としてあえてお聞きしているんですね。そのことをはっきりしておきまして。
それと、一方、
日本はちまたではスパイ天国だと言われて、もう冷戦のころからですけど、スパイ天国だと言われて、あるいは
犯罪天国だと、国際的な
犯罪も含めて天国だと言われて、非常にそこらの、組織的な、あるいは
国家も絡んだようないろんな盗聴も含めた
犯罪行為あるいはスパイ行為について非常に無防備状態であるとも言われているんですね。だから、これがどの程度本当に無防備なのか、諸外国と細かく比較というのはこれ自身が性質上非常に難しいんですけれ
ども、どうやらそういう法整備が非常に遅れていると。
一方では、
市民の
通信の自由とか
表現の自由、
結社の自由、いろんな行動の自由を守らなきゃならないという
憲法の大
原則もあり、これを非常に理念的に重んじるということは大事なんですけれ
ども、一方、やっぱり
犯罪行為とかあるいは
国家の絡んだテロとか、あるいは拉致もそうですけれ
ども、いわゆる
犯罪的行為に対してはやっぱり
国家ぐるみで厳しく対応しないと、要するに
日本が一つの食い物にされていると、ある側面において、こういう現実が僕はやっぱりあると思うんですね、今も。ですから、そういう
意味では、あのままの共謀罪が必要かどうかは別にして、やはりもう既に、とっくにそういう
必要性が叫ばれて十年あるいは二十年、もっと過ぎているんじゃないかという気はしているんですね。
ですから、
大臣におかれましても、非常にこれは議論があって難しい問題だと、各省庁とも
検討してやっていきたいと、
一般論としてはまさにそのとおりだと思うんですよ。でも、やっぱり難しいから
検討をと言われると、ある
意味じゃ難しいから先に延ばすということにもつながりますので、ここはやっぱり、何といっても歴代にない
法律のプロ中のプロが幸いにして
法務大臣になられているわけですから、英断を持って、また勇気を持って
日本の刑法体系になじむというかそぐうような、こういう
言葉を
大臣よく使われていると思うんですけど、
日本の刑法体系にそぐうような形でやはり共謀罪と言われるようなものについてももうそろそろというか、やるという方向で決意を固めていただきたいと思うんですけれ
ども、いかがですか。