○上野通子君 自由民主党の上野通子でございます。
冒頭に、昨日、私の地元、栃木県の鹿沼市で起きました集団登校の六人の小
学生の列の中に二十六歳の男性が運転するクレーンが歩道上の車止めをなぎ倒す勢いで突っ込んだ件について、今日の朝、
高木文部
大臣からもあってはならない
事故という御指摘をしていただきましたが、お亡くなりになって犠牲になられた六人の大事な大事な小さな命に対しまして心からの御冥福をお祈りするとともに、もう絶対こういう
事故は許されないという思いで、何とか
子供たちを守る
文科省の皆さんとの思いを一つにしていろんなことを
考えていきたいなと思っております。
さて、先週ですが、四月の十日に、同僚の熊谷議員の地元でもある宮城県の仙台の
被災地を視察させていただいて、そのときに余りにもむごい
状況を目の当たりにして、一か月もたったにもかかわらずまだこんな
状況なのかと本当に驚いた
気持ちをいまだに忘れることができませんが、先ほど隣の熊谷議員に少しは良くなりましたかとお尋ねしましたら、
状況は何もほとんど変わっていないと、むしろ悪い
状況になってしまったところもあるという
お話を伺い、更にびっくりしているところです。
その
現場の
状況等については後ほど熊谷議員から
お話があると思いますので、私は、栃木県も実は
被災地の一つでもあります。その中で、
教育現場ということで、ただいま大変
現場は風評
被害に悩まされております。その点についてちょっと最初に
質問させていただきたいと思いますが、まず私は、先週末ですね、二日前ですか、地元のあちこちの
教育現場を見て回らせていただき、また各地に寄らせていただいて、その
教育現場における風評
被害の現状と
対策について様々な
お話を伺ってまいりました。
栃木県内も、特に県北は
福島県に隣接しているということで、この
放射能汚染、放射線に対する汚染のことに関してはとてもナーバスになっております。特に保育園や幼稚園、さらには小中
学校に対しどのような発信を市町村はしているかということですが、
子供を外で遊ばせては危険ではないですかとか、どうしたら
子供たちを安全に外で遊ばせられるのですかという
質問が大変殺到するので、各
施設に対しての
児童生徒の屋外の活動を自粛するような通知を出しているところもあります。しかしながら、隣接する
地域でありながら、一方では校外活動は自粛だよと言い、またもう一方では安全宣言をして、空気も安全だし水も安全だから外でも遊べるよというような
状況になっているというのが現状でございます。
そんな中で、体育の
授業とか昼休みの時間を除き部活動の時間等は二時間ぐらい外で遊んでもいいよというような自粛
要請をした大田原市というところがありますが、こちらの方は、いつまでも外の
子供たちの遊びも含めた部活もできないことはちょっと
子供たちにとってもストレスがたまるということで、四月の十六日に市が放射線
専門家を招いて市民や
学校関係者、各関係
団体を対象とした講演会を開催しました。
そこには多くの
方々、特に心配されている
方々がいらっしゃって詳しく
説明を聞いたわけですが、結論としては、現段階では日常
生活や健康上に全く
影響がないという内容になったようで、これを基に四月十八日、昨日ですね、四月八日に各
学校長に
要請した自粛内容は解除しました、大田原市としては。ただし、原発の
状況や
モニタリング数値などの
情報は常に教
職員間で共有し、緊急時には迅速に
対応できるような
体制を整えておきなさいという
要請を各
教育委員会になされたようです。これによって大田原市の
子供たちは外で遊ぶことも許可になりましたが、隣接する他の那須町とかは、いまだに
子供たちのためにまだ外には出ないようにという
教育委員会からの発信もあるようで、地方はこの風評でかなり
状況が悪化しているというか、
情報の混乱にPTAも
教育委員会も、そして一番困るのは
子供たち、
子供たちが悩まされているという
状況にあります。
是非とも、先ほど他の同僚議員の
皆様方からも御
質問がありましたように、放射線量の基準値というのを一日も早く決めていただき、
福島県に隣接する他県に対しても安全宣言を早急にしていただきたいと思いますが、それについて、
福島県内で
学校を
再開するための基準というものがあると思うんですが、また、
福島県内で既に
授業をしている
地域への
子供たちへの基準というのもあると思うんです。それとは別にまた
福島県外の
子供たちに対する基準というのも必要になってくるとは思うんですが、この点についてどうお
考えか、
大臣の
お話をお聞きしたいと思います。