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上野通子君
先ほど義家議員の話にもありましたが、何といっても、もう既にあの悪夢の日から一か月たとうとしているんですが、いまだに
現場は惨たんたる
状況であると思います。特に、いまだに、昨日現在で死者、行方不明者、負傷者を合わせて三万人以上の方々がいらっしゃり、犠牲になり、更にまたもっと増えるだろうとも言われているこの
状況の中で、もっともっと早く私たちは対応しなければいけないと実感しております。
さらには、大きな余震も続きます。この間、四月七日の日の余震では、福島のいわき市で女子高生が新たに一名犠牲になって亡くなられていらっしゃいますし、
子供たちの
環境がかなりもう不安定で最悪の
状況になっています。
実は、おとといの日曜日に
熊谷先生の御
地元である仙台市の方に伺わせていただいて、私も
現場の
状況をしっかりと見させていただいてきました。かなり
状況は思ったよりも最悪でした。私は栃木県出身ですので
被災地でもあるんですが、今でも三万軒を超える家が倒壊したままということもあるんですが、それに比べたら東北三県はもっともっとひどい災害を受けております。
しかしながら、私たち栃木県は見えないところで二次被害も受けていまして、風評被害によって、放射性物質の風評被害によって、もう観光客は日光市な
どもゼロで、キャンセルが相次いだり、また、特に農家が多いんですが、農家の野菜は全く売れなくなっております。とちおとめという有名なイチゴもあるんですが、原価五百円が半額以下とかにされたりして大変困っている
状況が続いていますので、本当にイチゴは何の被害もないのにもかかわらずそのような風評被害になっておりますが、お話ししましたところ、
熊谷先生、野菜が大変不足しているので大歓迎だから、イチゴと野菜をということで、トラックいっぱいに積んでお見舞いに
伺いました。
伺ったところ、避難所に持っていきましたところ、その避難所では、一週間も十日も生ものを食べていない、野菜を食べていない、イチゴを食べていないと。すぐに食べられる果物がいいだろうと思う気持ちで行ったんですが、そんなこと関係ない、どんな野菜でもいいから全て置いていってくださいと言われまして、運んでいった、本当、二トントラックで運んでいった野菜をほとんどその最初の避難所でなくなってしまったような
状況なんですが。
私たちがここで、この
現場で、東京で思っている以上に
被災地は本当に悲惨な状態で、格差があります。津波に襲われたところはもう惨たんたるもので、一緒に回らせていただいたんですが、公道や公的施設は自衛隊が一生懸命やってくださった関係もあって、道路もやっと整備され、瓦れきが撤去されていましたが、その近くにあるプライベートな、私的なおうちとか建物は全くそのまま、山積みになった瓦れきとか、それこそ車が何台も積み重なったままとか、家の中に刺さったままの車があったりとか、どこから飛んできたのか小屋ごとその家を潰しているとか、全く惨たんたる
状況で、これでもう一か月たったんだろうか、昨日にでも津波が来たような
状況であります。
また、天気が良かったのでにおいもかなり出てきました。汚水処理場等もすっかりやられてしまっていて、将来的にはその汚水処理場の問題等も出てきて大変だったという話も後で恐らく
熊谷先生の方から出ると思いますが。
このような
状況の中で、
子供たちに元気になれ、早く
教育をしろという前に、いかに私たち
文教科学委員会として、また
政府として、すぐにやることは何なのかというのをもうちょっと
考えるべきじゃないかなというのを私は実感して帰ってきたんですが、その中で、避難所に行ったときに私のスタッフが直接に聞いた話の中などには、
学校に関しても、
子供たちに授業したいとかいう話、
子供たちはもう無邪気に答えてくれますが、その周りにいる大人の方々はかなりもうストレスが一か月も避難所暮らしをしているとありまして、
学校どころじゃないだろう、何
考えているんだというお話も伺ってきたりしているところです。
何を言いたいかといいますと、
先ほど義家先生の話にもありましたように、いろいろな形で被災した
子供たちに対して、私たちは様々な
観点から、いろんな角度からの
支援をしていかなければいけないと思います。
例えば三つのグループに分けさせていただけば、通学
地域の
学校が再開困難なので別の
学校に通うことになった
児童生徒がいます。また、二つ目のグループとしては、自宅が損壊して
地元の避難所で生活していて、
学校への通学がいまだに困難な
児童生徒、避難所生活を親御さんとか親戚としている
児童生徒もいます。三つ目のグループは、仙台とか自分の
地域にもいられず、もっともっと遠いところに家族と一緒に又は親戚のうちに疎開という形で行かなければならない、そしてその場所で、避難した場所で転入手続、
学校に行かなければならなくなってしまった
児童生徒というものがいると思いますが、このような私が分けたこの三つのグループの
児童生徒の扱い、それぞれ異なってくると思いますが、まずはその
児童生徒の
人数や
状況の把握は恐らくなされていないと思いますけれ
ども、
文部科学省から毎日いろんなペーパーで
状況が来ますが、ほとんど内容、
人数的にも何か変わっていないような
状況なので大変危惧しているところですが、まだまだ完全になぜ把握し切れないんだろう、そして
文部科学省としては実態把握に向けてどういった努力をしているんだろう、また
現状把握を困難にしている障害になっているのは一体何なんだろうかと、いろんな疑問を持っているわけですが、その件について
大臣から御
意見をお聞きしたいと思います。